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独り立ち
「独り立ち〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
独り立ちの前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「三人の双生児」より 著者:海野十三
い。 話によると、体の一部が接がった双生児を、そこのところから切り離して、全く
独り立ちの二人の人間にした手術の話もあることだから、これはひょっとすると、妾の身....
「牡丹灯記」より 著者:田中貢太郎
口供の概略をあげてみると、喬生は、 伏して念う、某、室を喪って鰥居し、門に倚って
独り立ち、色に在るの戒を犯し、多欲の求を動かし、孫生が両頭の蛇を見て決断せるに効....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、なにをするんだ」 「突き倒すよ、片一方手《かたっぽて》じゃ起きられないだろう、
独り立ちで起きられもしないくせに、よくわたしを踏みつけにしたね」 「お前は何か勘....
「女の一生」より 著者:森本薫
は思いませんね。中国は中国と、生活の上で一番関りの深い国と手を握り合うことでしか
独り立ちは出来ませんよ。その国は日本ですよ。 けい、出て行く。 章介 おいおい、....
「ある女の生涯」より 著者:島崎藤村
いるとも言われた。そんなことまでが平素から気になっていた。どうして四十になっても
独り立ちの出来ないような不幸な娘を連れていて――それを思うと、おげんは自分を笑い....
「窓にさす影」より 著者:豊島与志雄
忘れておしまいなさい。これからがほんとに淋しくなるんだけれど、あなたも気持ちでは
独り立ちしなければならないから、しっかりするんですよ。お父さまやお母さまもいらっ....
「高尾ざんげ」より 著者:豊島与志雄
たり、友の手につかまったりして、氷の上を歩いているうちは、まだよかったのですが、
独り立ちで滑りはじめる段になると、全然見当がつかなくなりました。足だけが軽く、上....
「痀女抄録」より 著者:矢田津世子
住みこんでから、もう、十数年にもなるのであった。 「お師匠さんが、もういい加減に
独り立ちしてみたらどうか、って仰言って下さいますが、なんせ、まだまだ心許なくて、....
「牡丹灯籠 牡丹灯記」より 著者:田中貢太郎
供の概略をあげてみると 喬生は、 伏して念う、某、室を喪って鰥居し、門に倚って
独り立ち、色に在るの戒を犯し、多欲の求を動かし、孫生が両頭の蛇を見て決断せるに傚....
「思想動員論」より 著者:戸坂潤
を民衆の間に動員しようというわけだ。日本の民衆の凡庸層は、お上の胆煎りで自分達が
独り立ちでやれることなら何でも好んでやりたがる。この民衆に対する思想文化動員のた....