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「独創的〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

独創的の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
私の父と母」より 著者:有島武郎
とができなかった。しかしどこか独自なところがあって、平生の話の中にも、その着想の独創的なのに、我々は手を拍《う》って驚くことがよくあった。晩年にはよく父は「自分....
星座」より 著者:有島武郎
奇行の多い一人の暴れ者として教師からも同窓からも取り扱われ、勉強はするが、さして独創的なところのない青年として見られているのを知っていた。彼は何んとなくその中に....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
と地を造りまたその血から大洋を造ったというのである。しかし、ここで北国民は一つの独創的な変更を加えている。すなわち、イューメルの五体が生命あるもののよりどころと....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
、まったくもって創造的だよ。だがそれをハイルブロンネルに云わせると、一番淫虐的で独創的なものを、小児だと云うがね」と法水は暗く微笑んだが、「ところで熊城君、死体....
愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
々講習会の講演の原稿が美装を凝らして現われたのにすぎない。著者の個性のあらわれた独創的な思想の盛りあげられた哲学書はほとんどない。深刻な血を吐くような内部生活の....
北斎と幽霊」より 著者:国枝史郎
漫画」「朝鮮征伐」「庭訓往来」「北斎画譜」――いずれも充分芸術的でそうして非常に独創的であった。 彼は有名にはなったけれど決して金持ちにはなれなかった。貨殖の....
博物誌あとがき」より 著者:岸田国士
言えるだろう。「蟋蟀」「樹々の一家」などその好適例である。 フランス近代の最も独創的な作曲家、モーリス・ラヴェルが、この『博物誌』のなかから数編を選んで、自ら....
勝負師」より 著者:織田作之助
想は言わず、「坂田さんの一四歩は仕掛けさせて勝つ。こうした将棋の根本を狙った氏の独創的作戦であったのです」といたわりの言葉をもってかばっている。花田八段の人物が....
猫と杓子について」より 著者:織田作之助
富んでいるばかりでなく、「猫も杓子」云々という言葉の内容自身が、人間というものは独創的でなくっちゃいかん、不和雷同するな、人の言ったことや、したことの真似をする....
音楽界の迷信」より 著者:兼常清佐
がら帰ってくるのに出会う。それを見る度にいつも私は異様な感じがする。一人は自分の独創的な芸術を画布の上に描き出そうという事を理想としている美術学校の学生で、まさ....
昔のことなど」より 著者:上村松園
など、盛んに古画研究をやっていられました。それでその描かれるものが何処か若々しい独創的なところがありました。そんな頃楳嶺先生が「近頃棲鳳は妙な絵を描き出しよって....
新案探偵法」より 著者:小酒井不木
懐疑的であると同時に、その趣味も相当に広いのであります。懐疑的な頭はいう迄もなく独創的でありまして、これ迄、鯉坂君は随分色々な研究を企てたのであります。又、一つ....
私の洋画経歴」より 著者:小野佐世男
まって、ダグラス・フェアバンクスの正喜劇は又絶讃すべきもので、この軽快さと妙味は独創的で、彼の映画を見たあとは、家に帰る時大川をはね飛んだり塀をのりこえたりして....
鍋料理の話」より 著者:北大路魯山人
い置きの湯葉だとか、麩だとか、こんにゃくだとか、あるいは豆腐を使おうと、なんでも独創的に考案して、勝手にどんなふうにでもやれるのである。「なべ料理」のことを、東....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
が世界に於ける恐らく最初の意見ではないだろうか。果して然りとせば今日までほとんど独創的意見を見ない我が軍事界のため一つの誇りと言うべきである。 古代の密集集団....