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「独学〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

独学の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
したり、夜は草鞋《わらじ》を造ったり、大人のように働きながら、健気《けなげ》にも独学をつづけて行ったらしい。これはあらゆる立志譚《りっしたん》のように――と云う....
骨を削りつつ歩む」より 著者:佐左木俊郎
目的を改めて見たりばかりしていた。だが、二年もぶらぶら遊ぶことになると、その間に独学ででも文学をやるとしたら、何か掴《つか》むところがあるだろうと思った。で到頭....
幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
れた発明は、非難に非難を加え、何うやら斯うやら信用を失わせて了います、今私の様な独学孤立の人間が、此の様な発明をしたと云って学者の間へ出て行って御覧なさい、一時....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
筆を持てば相当の腕もあるんですが、どこの師匠に就いて修業したというでもなく、まあ独学のような訳であるので、自然世間に認められる機会がなく、絵馬の絵などを書いて世....
自叙伝」より 著者:大杉栄
だ。また、顔を見ただけでも秀才らしいまだ年少の、あるいはぼんやりとした年かさの、独学の人もかなりいた。それからまた、僕達と同じように、どこかの学校で退学させられ....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
五歳には『易書』や『春秋』の類にも通じるようになった。寒さ、暑さをいとわなかった独学の苦心が、それから十六、七歳のころまで続いた。父吉左衛門は和算を伊那の小野村....
推理小説について」より 著者:坂口安吾
のもので、実際は文化的貧困を表明しているものなのである。世間一般にあることだが、独学者に限って語学の知識をひけらかしたがるが、語学などは全然学問でも知識でもなく....
愛の問題(夫婦愛)」より 著者:倉田百三
聞記者と結婚し、子どもを育て、夫を助けて、かなり高い社会的地位まで上らせ、自分も独学して、有名な文筆夫人になっている人がある。夫も薄給で子どもをおんぶして、貸家....
三筋町界隈」より 著者:斎藤茂吉
学校といってもよかった済生学舎に通って修学する。それが出来なければ基礎医学だけは独学をしてその前期の試験に合格すれば、今度は代診という格になって、実際患者の診察....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
こびりついていた。これは私のまだ知らない現実の世界であった。 が石畑君はその後独学して、検定をとって、六高に入り、大学を経て、高文もパスし、今は満鉄にいるとい....
フランケンシュタイン」より 著者:シェリーメアリー・ウォルストンクラフト
。私はあまり実行にはやりすぎ、困難にあたって辛抱がなさすぎます。しかも、自分流に独学したことは、そんなことよりもずっと大きな禍です。十五歳までというものは、共有....
紅色ダイヤ」より 著者:小酒井不木
、中学校や専門学校で使われています。こういうわけで俊夫君は小学校を中途でやめて、独学で研究することになりました。 その後間もなく、俊夫君はふとした動機から探偵....
良夜」より 著者:饗庭篁村
よ、学問は所にはよらじ、上磨きだけを東京にてせよ」と止められ、志を屈して一年程は独学したれど、はしる馬の如き出京の志し弱き手綱に繋ぐべきにあらず。十七の春なりし....
落語・教祖列伝」より 著者:坂口安吾
やこれやで、カメは食慾の一念から自然水にたわむれることが好きになり、水練の技術を独学によって体得したのである。何より必要なのは、長息法。もともとカメは常人の倍の....
学校教育における図書館の利用」より 著者:佐野友三郎
ま、補習教科に充つべく指定せられたる参考書は教師の参考資料ともなり進みたる青年の独学自修の栞にも供すべきようにし、通俗講話のごときもなるべく題材をここに求むるこ....