独擅場[語句情報] » 独擅場

「独擅場〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

独擅場の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ご社参と聞くと伊豆守の顔色にいっそうの狼狽が見えましたので、もうこうなれば右門の独擅場《どくせんじょう》でした。いつも公表するのが例であるご社参を、なにがゆえに....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ら、もう事がここまであばかれてまいりますれば、いよいよこの先はわれらの捕物名人の独擅場《どくせんじょう》となるべきはずでありました。 そこで、従来の右門ならば....
オリンポスの果実」より 著者:田中英光
論をするのに、上手な合槌《あいづち》を打ってくれ、ぼくは今夜は正《まさ》に自分の独擅場《どくせんじょう》だなと得意な気がして、たまらなく嬉《うれ》しかったのです....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
ころが、その結果偶然にも、あの空中|曲芸を生んでしまったものだ」 まさに法水の独擅場だった。しかし、それには一点の疑義が残されていて、それをすかさず検事が衝い....
丹下左膳」より 著者:林不忘
一個に化して怪刃のおもむくところ血けむりこれに従い、ここに剣妖丹下左膳、白日下の独擅場《どくせんじょう》に武技入神の域を展開しはじめた。 が、寄せ手の数は多い....
鯛釣り素人咄」より 著者:佐藤垢石
りも趣がある。殊に寒の鯛は、相当鯛釣りを修業したものが志すもので、多くは職業人の独擅場となっているのである。 元来鯛釣りは、一般の釣りのうちでも高級に属する方....
我が円朝研究」より 著者:正岡容
。また次のが入っては「フワッ、お長屋の」を繰り返す。何といってもここは故人圓右の独擅場で、無気味な中にもこみ上げてくる何ともいえないその可笑しさ。そうそうそうい....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
即位されると、再び為世の時代がめぐってきた。しかも今度は為兼が失脚したので為世の独擅場である。すぐその年、後宇多院から院宣が下り、中一年措いて元応二年に奏覧に供....