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「独歩〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

独歩の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
を見ることを恥じた。同時にまた肉身の父を恥じる彼自身の心の卑しさを恥じた。国木田独歩を模倣した彼の「自ら欺かざるの記」はその黄ばんだ罫紙《けいし》の一枚にこう言....
河童」より 著者:芥川竜之介
はこの日本人の顔を見た時、さすがに懐《なつか》しさを感じました。 「これは国木田独歩《くにきだどっぽ》です。轢死《れきし》する人足《にんそく》の心もちをはっきり....
温泉だより」より 著者:芥川竜之介
のでしょう。現に同じ宿《やど》の客の一人、――「な」の字さんと言う(これは国木田独歩《くにきだどっぽ》の使った国粋的《こくすいてき》省略法に従ったのです。)薬種....
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
芸術家の幸福 最も幸福な芸術家は晩年に名声を得る芸術家である。国木田独歩もそれを思えば、必しも不幸な芸術家ではない。 好人物 女は常に好....
軍用鮫」より 著者:海野十三
々恭々しく曰す。こいねがわくば楊《ヤン》大先生の降魔征神の大科学力をもって、古今独歩未曾有の海戦新兵器を考案せられ、よってもって我が沿岸を親しく下り行きて、軍船....
追憶」より 著者:芥川竜之介
時の僕らの感激は確かにまた国民的だったのであろう。僕は中学を卒業しない前に国木田独歩の作品を読み、なんでも「電報」とかいう短篇にやはりこういう感激を描いてあるの....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
へ、(骨董子、向うから来るのは確に婦人だぜ。)と牛骨がいうと、(さん候この雪中を独歩するもの、俳気のある婦人か、さては越の国にありちゅう雪女なるべし、)傭お針か....
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
人気を買った話上手な熟練と、別してドッシリした重味のある力強さを感ぜしめるは古今独歩である。 二 『八犬伝』および失明後終結 『八犬伝』は文化十一....
三十年前の島田沼南」より 著者:内田魯庵
初め今は疾くに鬼籍に入った木村|鐙子夫人や中島湘烟夫人は皆当時に崛起した。国木田独歩を恋に泣かせ、有島武郎の小説に描かれた佐々木のぶ子の母の豊寿夫人はその頃のチ....
二葉亭四迷」より 著者:内田魯庵
を以て一生を終ったに比較して渠らは大いなる幸福者である。 明治の文人中、国木田独歩君の生涯は面白かった。北村透谷君の一生もまた極めて興味がある。が、二葉亭の一....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
固め、もしくは感激して新文芸の開拓を志すに至ったものは決して少くなかった。国木田独歩の如きは実にその一人であって、独歩一派の自然主義運動は実にこの『あいびき』と....
穂高岳槍ヶ岳縦走記」より 著者:鵜殿正雄
にて秀でて高き意なるべしと、また穂高を奥岳ともいう、と『科野名所集』に見ゆ、俊秀独歩の秀高岳、まことにこの山にして初めてこの名あり。 五 北穂高岳 午....
今日になるまで」より 著者:上村松園
って来ると「お母さん只今」と真先に挨拶をします。 門閥も背景もない私が真の独立独歩で芸術に精進することが出来ましたのは、全く母が葉茶の商売を盛り立てて収入の範....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
お電車の走る響きをきく。人々は万灯の光のもとに遊歩しているのである。) 当夕は独歩して江上の納涼を試む。夜景またよし。市中を貫流せるローヌ河は、水清く色青く、....
私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
し私はかえって元気を出した。商売には浮気は禁物! あくまでやりとげよう。私は独立独歩できるのを喜び、別れていった三人の出資者にも心から感謝を捧げた。そして事業名....