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独法
「独法〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
独法の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「あらくれ」より 著者:徳田秋声
目についた。金縁《きんぶち》眼鏡をかけて、細巻《ほそまき》を用意した男もあった。
独法師《ひとりぼっち》のお島は、草履や下駄にはねあがる砂埃《すなぼこり》のなかを....
「田原氏の犯罪」より 著者:豊島与志雄
んです。少しも判断ということをなさらないんです。」 哲学に趣味を有し高等学校の
独法科に通っている重夫にとっては、凡てのことに判断と裁決とを要するのであった。彼....
「読書遍歴」より 著者:三木清
北大学の宗教学の助教授にまでなって惜しいことに病に斃れてしまった寺崎修一がある。
独法の我妻栄、三輪寿壮などの諸君もボートの関係で知り合いになった人々である。京都....
「棚田裁判長の怪死」より 著者:橘外男
に、手紙の往復だけは続けていたようでしたから、その十年ばかりの間に青年が、大学の
独法を出て、司法官試験にも合格して、大阪で試補をしていること、やがて本官に登庸さ....
「世間師」より 著者:小栗風葉
までは双親ともにいたもんだが、今は双親はおろか、家も生れ故郷も何にもねえ、ほんの
独法師だ、考えてみりゃ寂しいわけなんさね。家といったってどうせ荒家で、二間かそこ....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
て、私の持って帰る牛乳と生卵ばかり食わされていた帝大生の一人に、菊池龜三郎という
独法科の学生がいた。のちに日本銀行で重要な地位につかれたとの話もきいたが、この牛....