独立自尊[語句情報] » 独立自尊

「独立自尊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

独立自尊の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
坑夫」より 著者:夏目漱石
ができなければ呑まれてしまうが好い。もし両方共困難ならぷつりと縁を截《き》って、独立自尊の態度で敵を見ているがいい。敵と融合する事もできず、敵の勢力範囲外に心を....
模倣と独立」より 著者:夏目漱石
人間は自然天然に独立の傾向を有《も》っている。人間は一方でイミテーション、一方で独立自尊、というような傾向を有っている。その内で区別して見れば、横着《おうちゃく....
旅愁」より 著者:横光利一
た鹿鳴館以来の開化文明の欧化思想に浸った形跡もあって、床には諭吉から直接に貰った独立自尊の軸物がよく懸っていた。貞吉などの民権自由の新時代が欧洲大戦の余波を受け....
三つの「女大学」」より 著者:宮本百合子
言葉は、決して四十何年か前、福沢諭吉が気魄をこめて女子を励ました、そのような人間独立自尊の精神の力はこめられていない。貝原益軒の「女大学」を評して、常に女に与え....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
ヘルマンはロシアに帰化したドイツ人の子で、父のわずかな財産を相続していた。かれは独立自尊の必要を固く心に沁み込まされているので、父の遺産の収入には手も触れないで....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
しく異なったところがあったかも知れません。明治のはじめ、福沢諭吉翁が唱えていた「独立自尊」という言葉ですが、私はだいたいあの気持で商売をやって行きたいと思ったの....