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「独裁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

独裁の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
広津氏に答う」より 著者:有島武郎
おいて、歴史的事実としては、かくのごとき経路が今行なわれつつあるようだ。無産者の独裁政治とは、おそらくかかるものを意味するのであろう。まことに一つの生活様式が他....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
らば断じてベルサイユの体制に還すのではない。ナチは打倒しなければならぬ。ああいう独裁者は人類の平和のために打倒して、われわれの方針である自由主義の信条に基づく新....
日本脱出記」より 著者:大杉栄
。そしてもう一つには、これもその後だんだん明らかになって来たことだが、無産階級の独裁という美名(?)の下に、共産党がひそかに新権力をぬすみ取って、いわゆる独裁者....
太平洋魔城」より 著者:海野十三
、彼は、現代の世界を根こそぎひっくりかえして共産主義の世界にし、あわよくばソ連の独裁官スターリンの地位をうばって、全世界を自分の手ににぎろうとしている、とさえい....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
学であることを学ばねばならぬ。われ等の述ぶる千語万語も、かの無知、自己満足、及び独裁主義の金城鉄壁を貫通する見込はない。それ等の人物は将来に於て、苦痛と悲哀の高....
地虫」より 著者:小栗虫太郎
な。なにしろ、その三伝という男が、冷血なことこの上なしという辣腕家だったで、自然独裁の形にもなるし、他の三人も、自衛上三伝と対立するようになった。つまりが、勢力....
思い」より 著者:伊丹万作
みにくいものを感じ取つているのではないかと思う。 もつと専制的でもいい、もつと独裁的でもいいから、だれかがはつきり責任をもつて、指導、あるいは命令してくれるこ....
政治に関する随想」より 著者:伊丹万作
とがないし、今でも感じていない。 「選挙は国民の義務である」ということは、従来の独裁政治、脅迫政治のもとにおいてさえ口癖のようにいわれてきたが、そのような政治の....
橋の上」より 著者:犬田卯
の気おくれもあったのだ。 さぶちゃんは村の子供達の総大将となって学校への往復を独裁していた。ある時は隣村の生徒達を橋上に要撃し、ある時は女生徒の一群を襲って、....
私の洋画経歴」より 著者:小野佐世男
て、「街の灯」には「チチナー」を唱うことになってしまったが、やがてトーキー映画「独裁者」は素晴らしいものであった。 チャップリンとあいまって、ダグラス・フェア....
革命の研究」より 著者:大杉栄
かかっている間に、経済上の改革はその後でのことだといいながら、コミューンの政治的独裁を建てることしか考えないのだ。 コミューンの旗印の下に労働者の大衆を集める....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
らわれてきておったことは、すでに諸君の諒解された通りである。保元平治の乱や清盛の独裁政治というようなものは実は表面化した一部のあらわれに過ぎないのであって、あの....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
傾向であり、行政府独善の観念であり、ワン・マンの名によって代表せられたる不合理と独裁の傾向であり、官僚政治の積弊であります。 しかるに、吉田内閣は、警察法の改....
文化線の低下」より 著者:小川未明
罪になるものでない。却って、私は、お前達を憐れむというような詩です。これは人間の独裁的な支配を憎んだのですが、人間の社会に於て、貧しい者と富める者と、あることは....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
下にある。決して最善の方式ではないが止むを得ない。ローマ共和国時代は、戦争の場合独裁者を臨時任命してこの不利を補わんとした事はなかなか興味ある事である。 ドイ....