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「狭小〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

狭小の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
間のみの混血で、現実主義に偏する傾向が顕著である。殊にヨーロッパでは強力な国家が狭小な地域に密集して永い間、深刻な闘争をくり返し、科学文明の急速な進歩に大なる寄....
骨董」より 著者:幸田露伴
。一番聡明善良なるものは分科的専門的にして、自分の関係しようとする範囲をなるべく狭小にし、そして歳月をその中で楽しむ。いわゆる一しい料簡を腹の底に持っていたとて....
蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
》などはせぬ。政宗をさえ羽柴陸奥守にして居る太閤が、何で氏郷に毒を飼うような卑劣狭小な心を有《も》とう。太閤はそんなケチな魂を有っては居ぬ人と思われる。ただ氏郷....
ヤミ論語」より 著者:坂口安吾
さず、鉄筋コンクリのフラット式の集団高層住宅を原則とする。さすれば地震にもたえ、狭小な国土に利用地をふやすことにもなる。それぐらいのケイカクは当然立案されて然る....
インテリの感傷」より 著者:坂口安吾
メリカ的対立感のせいもあるでしょうが、日本共産党は民族独立ということを云う。この狭小な国土に八千万を越す日本人が民族独立して、いかなる果実がもたらされるというの....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
どっちの天下になったところで、ファシズムの急坂をころがり落ちて行くだけのことだ。狭小な耕地面積と乏しい天然資源、おまけに人口は八千万を越して、避妊薬の流行にもか....
我が人生観」より 著者:坂口安吾
文化的だと判定するものである。他に適当な場所はいくつもあるという説があるが、この狭小な日本の国土で、果して、適当な場所がいくつもあると思っているのであろうか。自....
妖怪学一斑」より 著者:井上円了
学術の力である。しかし、今日は学術が進歩してきたとは申しながら、その範囲が極めて狭小にして、妖怪のごときは多少心理学において研究しておったけれども、いまだ一科の....
間人考」より 著者:喜田貞吉
ところは単に阿波・土佐・周防・長門・隠岐の五箇国に関するもののみで、範囲は極めて狭小であるが、これはこれらの地方が僻遠にあって古い風習の多く伝わっていたという事....
握り寿司の名人」より 著者:北大路魯山人
ある。しかし、支店みっちゃんの方はうまいにはうまいが、旧式立食形なる軒先の小店で狭小であり、粗末であり紳士向きではない。ただ口福の欣びを感ずるのみである。 し....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
館を一覧し、さらに電車に駕して植物園に至る。いずれも豪州のシドニーなどに比すれば狭小なり。帰路、偶然土人の小学校を入覧す。南アフリカはいまだ義務教育を実施するに....
常に自然は語る」より 著者:小川未明
せるための快い調でもあった。故に、喜びがあり、悲しみがあり、慰めがある。そして、狭小、野卑の悪感を催さない。なぜならば、これ、一人の感情ではなかったゝめだ。郷人....
若狭春鯖のなれずし」より 著者:北大路魯山人
さばずしはなんと言っても古来京都が本場である。それというのも、日本一の称をもってなる若狭小浜の春秋のさばを主材としてつくられているからである。さばは若狭が第一、次に関....
小ざかな干物の味」より 著者:北大路魯山人
も最高の干ものとしての権威を充分に持っている。あまだいを上方ではぐちと言って、若狭小浜産を第一と称賛しているが、ぐちとやなぎがれいだけは、むしろ興津地方が優って....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
ならず更にその背後に向い迂回した」 「カンネの根本形式に依れは横広なる戦線が正面狭小で通常縦深に配備せられた敵に向い前進するのである。張出せる両翼は敵の両側に向....