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「狼烟〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

狼烟の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
川中島合戦」より 著者:菊池寛
字の旗は突撃に用いられ「みだれ懸りの竜の旗」と云われた。 海津城の高坂昌信は、狼烟に依って急を甲府に伝え、別に騎馬の使を立てて、馬を替えつつ急報した。自らは、....
人造人間戦車の機密」より 著者:海野十三
かわからない。その代金も、ここで一しょに払わせることにしよう。それ、太鼓を打て、狼烟をあげろ」 「へーい」 とんだことから始まって、たちまち戦雲はふかくサンデ....
「沈黙」の話」より 著者:豊島与志雄
カ西岸で用いていた。船を海岸につけると、商品を磯に並べ、それからまた船に戻って、狼烟をあげる。土人等はその相図を見て、海岸に走り出で、商品の側に適宜な黄金の量を....
食道楽」より 著者:村井弦斎
なりませんか。わしは若旦那のお帰りには花火を沢山|揚《あ》げべいと思って去年から狼烟《のろし》を十三本|拵《こしら》えました。お帰りの日が分りましたらどうぞ早く....
三国志」より 著者:吉川英治
んとしていた。 陳登は、見届けると、第二の合図をあげた。それは望楼から打揚げた狼烟であった。シュルシュルシュルと火鼠のような光が空へ走る。 城外十里の彼方に....
三国志」より 著者:吉川英治
を見せて逃げてしまった。 詐って城を出た馬遵は、城外三十里ほども来ると、後ろに狼烟を見たので、すぐ全軍を引っ返してきた。 すでに姜維の奇略に落ちて、さんざん....