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猛省
「猛省〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
猛省の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虚構の春」より 著者:太宰治
ど、何も、あんなにセンチメンタルな手紙を春田へ与える必要ございません。醜態です。
猛省ねがいます。私、ちゃんとあなたのための八十円用意していたのに、春田などにたの....
「東京八景」より 著者:太宰治
は裏切る。そのとしも、そうであった。その翌るとしも、そうであった。死ぬるばかりの
猛省と自嘲と恐怖の中で、死にもせず私は、身勝手な、遺書と称する一聯の作品に凝って....
「十五年間」より 著者:太宰治
は裏切る。そのとしも、そうであった。その翌るとしも、そうであった。死ぬるばかりの
猛省と自嘲と恐怖の中で、死にもせず私は、身勝手な、遺書と称する一|聯の作品に凝っ....
「読書法」より 著者:戸坂潤
ヒューマニズムを科学的精神の反対物ででもあるかのように妄想している一部の人達に、
猛省を与えるのに最も役立つだろう。序篇と本篇とから成り、前者は比較的旧い時代のも....
「女性週評」より 著者:宮本百合子
り降りの秩序を市民に教えるより先に、腕力、脚力、なにおッの気合を助成した。大いに
猛省がいる。女は、自分の息子や良人や兄弟たちに、一台のりおくれても、正しい列で秩....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
興会第五回総会で長岡半太郎博士はこの国の学術研究が振わない原因を述べて、科学者に
猛省を促しているが、資本主義先進国の急速な発展にやっと追いついたこの国の科学界に....
「食糧騒動について」より 著者:与謝野晶子
き民衆が――殊に民衆のために間接の殺人者略奪者である少数の権力階級と財力階級とに
猛省を促そうとして奮起した民衆が――相互に殺しかつ掠奪するに到っては沙汰の限りだ....
「桐生通信」より 著者:坂口安吾
人栄え、正直者は泣き寝入りの一途ではないか。法律自身のぬけ道や不備や無力さをまず
猛省すべきであろう。 私にこの事件の裏話をいろいろ語ってきかせた消息通は、突然....
「学生と先哲」より 著者:倉田百三
回であった。 この日蓮の「国土の恩」の思想はわれわれ今日の日本の知識層が新しく
猛省して、再認識せねばならぬものである。われわれは具体的共同体、くになのである。....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
てゆくのである。哀れむべきではないか。そして俳人、歌人、生花の人などは真っ先きに
猛省せねばならぬはずだ。 全体紫陽花という名の出典は如何。それは中国の白楽天の....