猟具[語句情報] »
猟具
「猟具〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
猟具の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
それた貸本屋だが、亭主が、いや、役人上りだから主人といおう、県庁に勤めた頃、一切
猟具を用いず、むずと羽掻をしめて、年紀は娘にしていい、甘温、脆膏、胸白のこの鴨を....
「博物誌」より 著者:岸田国士
どは持って行かない。みちみち、新鮮な空気を飲み、健康な香を鼻いっぱいに吸いこむ。
猟具も家へ置いて行く。彼はただしっかり眼をあけていさえすればいいのだ。その眼が網....
「海豹島」より 著者:久生十蘭
最後だった。 猛烈な火は北風に煽られてたちまち隣りの物置に移り、食料品、野菜、
猟具、人夫どもの雑多な私有品などを焼きつくしたうえ、剥皮場と看視人小屋に飛火して....
「少年連盟」より 著者:佐藤紅緑
すじの縄に二つの石をしばりつけ、これを走獣に投げつけて、からだや足にからみつける
猟具である。 時は春である、草は緑に、林のなかには名も知らぬ花が咲きみだれてい....