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「猟官〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

猟官の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
婦人と文学」より 著者:宮本百合子
て、文化・文学の面に活動させるようになった明治の半封建の藩閥官僚主義への反撥や、猟官流行への軽蔑の風潮も、「藪の鶯」の中に響いている。作中の或る人物について、若....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
政府主義者らにすがっていた。彼らの周囲にはいつも、享楽的な社会主義者やくだらない猟官連の群れが見えていた。こういう連中は、勝利にならないうちは用心して戦闘に加わ....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
もなかなか家柄だけに頼っていられないし、群小の才人はこの時代転換の風潮にのって、猟官運動に狂奔する。そこの隙へ、保元・平治の乱で自己の力量に目醒めた平家が、西国....
私本太平記」より 著者:吉川英治
割り当てられて来るだろうかにかかっている。 また、新しい職制の座をさして、その猟官に、やっきとなっている者は無数だった。 総じて、公卿層も武士階級も、旧北条....
美しい日本の歴史」より 著者:吉川英治
るが、謂うところの田沼時代でも、そんな時代を作った罪の一半は、意次の幕閣をめぐる猟官連中だの、一般の民間側にもあったのだと言いたくなる。一体、どの程度、田沼とい....
近衛内閣の常識性」より 著者:戸坂潤
誘惑とを試みることの出来る有利な立場にあるばかりでなく、政務官の復活というような猟官心理と被認知欲望とを利用した抱きこみ乃至切りくずし策を案出しつつある。ここま....