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猥りがましい
「猥りがましい〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
猥りがましいの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
日の午すぎに長太郎が主人の娘に向って何か冗談を云った。それがあまりにしつこいのと
猥りがましいのとで、帳場にいた金兵衛が聞き兼ねて、大きい声で長太郎を叱り付けた。....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
。 勉強家だった僕はすっかり怠けものになってしまった。 僕は父や母が少しでも
猥りがましいことをしたり、そんな話をしているのを見たことも聞いたこともなかった。....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
とどけにゆくと、安吉はひどく不平らしい顔をした。しかも彼は酔っている勢いでお鉄に
猥りがましいことを云い出した。お鉄は振り切って逃げて帰ろうとするのを、かれは腕ず....
「駅夫日記」より 著者:白柳秀湖
ものを書くよう……」 雨はまた一としきり硝子窓を撲つ、淋しい秋の雨と風との間に
猥りがましい子守女の声が絶えてはまた聞えて来る。 私の机の下の菰包みの蔭では折....
「卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
さは、雪よりもひき緊って、玉のようであった。お侠で、凜としているから、いささかも
猥りがましい処がない。但しその白身で、八郎の古家で、薄暗い二階から、銀杏返で、肩....