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猫いらず
「猫いらず〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
猫いらずの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ねずみと猫」より 著者:寺田寅彦
始末をしてもらうまでにはかなり不愉快な思いをしなければならなかった。それ以来もう
猫いらずの使用はやめてしまった。
猫いらずを飲んだ人は口から白い煙を吐くそうである....
「楢重雑筆」より 著者:小出楢重
迷惑をかけてみたりしてみたいと思う。 ところが飲めない私にとっては、酒と喧嘩は
猫いらずだから情けない。まったく私は一滴の酒も飲めないのだから、一生涯私は正気で....
「めでたき風景」より 著者:小出楢重
うに飲みはじめた。私は実は一滴の酒も飲めないのだ。アルコールは私の心臓にとっては
猫いらずであった。でも私はあらゆる酒の味を他の何物よりも好むのだからまったく私は....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
せて、口、鼻にあて、眼をよくつぶっていれば何もしないよりはましでしょう。燐の煙は
猫いらず的作用ですから、困るわね。 今年は夏になっても、冬用の夜具類を手許に置....
「庶民生活」より 著者:豊島与志雄
かけていないようだった。 ところが、意外なことがほかで起った。 中村の女房が
猫いらずを飲んで死んだ。おどかすつもりなのが間違ったのだ、とも伝えられたし、取り....
「自殺を買う話」より 著者:橋本五郎
から、時にはやり切れないで(勿論それには色々の意味があるが)あたら華かな青春を、
猫いらずや噴火口に散らす者もあるのだが、その○○○○○○○○○○○○頃は、文字通....
「犠牲者」より 著者:平林初之輔
社を解散し、その後修善寺の新井旅館に隠棲していたが、昨夜、家人の寝しずまってから
猫いらず自殺をとげたこと、原因は、物質的打撃のために精神に異状を来たしたものらし....