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「獅子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

獅子の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
硯《すずり》、蹲※《そんり》の文鎮《ぶんちん》、蟇《ひき》の形をした銅の水差し、獅子《しし》と牡丹《ぼたん》とを浮かせた青磁《せいじ》の硯屏《けんびょう》、それ....
報恩記」より 著者:芥川竜之介
きっとあなたを離れません。あなたのためには水火にも入ります。あの『えそぽ』の話の獅子王《ししおう》さえ、鼠《ねずみ》に救われるではありませんか? わたしはその鼠....
邪宗門」より 著者:芥川竜之介
ば仏力《ぶつりき》の奇特《きどく》を見て、その方こそ受戒致してよかろう。」と、大獅子孔《だいししく》を浴せかけ、たちまち印《いん》を結ばれました。 ....
開化の良人」より 著者:芥川竜之介
つきじ》居留地の図は、独り銅版画として興味があるばかりでなく、牡丹《ぼたん》に唐獅子《からじし》の絵を描いた相乗《あいのり》の人力車《じんりきしゃ》や、硝子取《....
尼提」より 著者:芥川竜之介
曲った路にも如来は悠々と歩いている。 四《よ》たび目に尼提の曲った道にも如来は獅子王《ししおう》のように歩いている。 五《いつ》たび目に尼提の曲った路にも、....
おぎん」より 著者:芥川竜之介
と地とを指しながら、「天上天下《てんじょうてんげ》唯我独尊《ゆいがどくそん》」と獅子吼《ししく》した事などは信じていない。その代りに、「深く御柔軟《ごにゅうなん....
小さき者へ」より 著者:有島武郎
私などに煩《わずら》わされていてはならない。斃れた親を喰《く》い尽して力を貯える獅子《しし》の子のように、力強く勇ましく私を振り捨てて人生に乗り出して行くがいい....
三つのなぜ」より 著者:芥川竜之介
にも違いなかった。この矛盾はいつもソロモンには名状の出来ぬ苦痛だった。彼は純金の獅子を立てた、大きい象牙の玉座の上に度々太い息を洩らした。その息は又何かの拍子に....
三つの宝」より 著者:芥川竜之介
もたたない内に、あの憎らしい黒ん坊の王は、わたしをアフリカへつれて行ってしまう。獅子や鰐のいるアフリカへ、(そこの芝の上に坐りながら)わたしはいつまでもこの城に....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
の出来ない溝渠があるというならば、私は寧ろ社会生活を破壊して、かの孤棲生活を営む獅子や禿鷹の習性に依ろう。 然しかかる必要のないことを私の愛は知っている。社会....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
る。一五四〇年には初めに牡羊座で日食が起り、次に天秤座で土星と火星の会合、次には獅子座で太陽と木星の会合があったが、この年の夏は珍しいほど暑気の劇烈な夏であった....
凧の話」より 著者:淡島寒月
、或いは『三国志』や『水滸伝』の人物などのものがある。また字を書いたのでは、鷲、獅子、虎、龍、嵐、魚、鶴、などと大体凧の絵や字は定まっている。けれども『三国志』....
歯車」より 著者:芥川竜之介
になるばかりだった。僕はこの心もちを遁れる為に隣にいた客に話しかけた。彼は丁度|獅子のように白い頬髯を伸ばした老人だった。のみならず僕も名を知っていた或名高い漢....
ドモ又の死」より 著者:有島武郎
アポロの面にいくら絵の具をなすりつけたって、ドモ又の顔にはなりゃしないや。も少し獅子鼻ででこぼこのある……まあこれだな、ベトーヴェンで間に合わせるんだな。 青島....
茸をたずねる」より 著者:飯田蛇笏
ぐに腐敗し易いのに反し、晩秋の茸は霜を戴いて猶食し得るものが多い。初茸、シメジ、獅子茸の類は初秋のものに属し、椎茸は仲秋(椎茸は総じて秋季に生ずるものにめざまし....