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獅子吼
「獅子吼〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
獅子吼の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「おぎん」より 著者:芥川竜之介
と地とを指しながら、「天上天下《てんじょうてんげ》唯我独尊《ゆいがどくそん》」と
獅子吼《ししく》した事などは信じていない。その代りに、「深く御柔軟《ごにゅうなん....
「本州横断 癇癪徒歩旅行」より 著者:押川春浪
ごとき大政治家|出《い》づるか、日蓮のごとき大宗教家現われ、鉄腕を揮《ふる》い、
獅子吼《ししく》を放って、国民の惰眠を覚醒せねばならぬ時代であろう。区々たる藩閥....
「般若心経講義」より 著者:高神覚昇
トを得たものと存じます。 「林を出て還ってまた林中に入る。便ち是れ娑羅仏廟の東、
獅子吼ゆる時|芳草緑、象王|廻る処落花|紅なりし」 と仏国禅師は、善財の求道の....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
台坐には、十一坐、九重坐、七重坐、蓮坐、荷葉坐、多羅葉坐、岩坐、雲坐、須弥坐、
獅子吼坐、円坐、雷盤坐等で、壇には護摩壇、須弥壇、円壇等がある。 天蓋には、瓔....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
ナチ大会で、ボルシェヴィズムはユダヤ人のものであるが故に之を打倒せねばならぬと「
獅子吼」したそうだが、こうしたものが一九三六年度の世界的デマゴギーの特徴をなすだ....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
って、板の間に蓙を敷いて寝させた。当時栄玄の妻は既に歿していたから、これは河東の
獅子吼を恐れたのではなく、全く主人の性癖のためであった。抽斎は五百に議って苫を貰....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
ンスでは文化擁護の世界作家大会が開かれ、代表的文学者が社会主義文化の擁護に就いて
獅子吼しているのだが。――行動主義もそこまで行かなければ、本物にはなれまい。序で....
「学生と先哲」より 著者:倉田百三
法二つながら地におちたことを悲憤して、正法を立てて国を安らかにし、民を救うの道を
獅子吼した。たちまちにして悪声が起こり、瓦石の雨が降った。群衆はしかしあやしみつ....
「監獄部屋」より 著者:羽志主水
更に何か変った、新しい方面の訴《うったえ》は無いかと尋ねた。 みんなが絶叫し、
獅子吼《ししく》したあとではあり、別に新しい種もないので、誰も口をきく者もなかっ....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
はいよいよ益々爛熟し、紅露は相対塁して互に覇を称し、鴎外は千朶山房に群賢を集めて
獅子吼し、逍遥は門下の才俊を率いて早稲田に威武を張り、樗牛は新たに起って旗幟を振....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
は、一は老熟の男性の口を藉り、一は妙齢婦人の言葉を藉りて、勇敢なる生活の理想化を
獅子吼さしている経であります。以上三つの経はいずれも仏教を遠きもの、離れたものと....
「三国志」より 著者:吉川英治
で二騎はもつれ合って来た。関羽は、面倒くさくなったように、 「うおうーッ」 と
獅子吼一番して、青龍刀を高く振りかぶると、ざぶんと、水しぶき血しぶき一つの中に、....
「三国志」より 著者:吉川英治
名を僭称させておいては、身禁門を擁護する曹操として、何の面目やある」 魏王は、
獅子吼した。 時に大議事堂に満つる群臣の中から起って、 「否とよ大王、一旦のお....
「啓蒙の現代的意味と役割とについて」より 著者:戸坂潤
ナチ大会で、ボリシェヴィズムはユダヤ人のものであるが故に之を打倒せねばならぬと「
獅子吼」したそうだが、こうしたものが一九三六年度の世界的デマゴギーの特徴をなすだ....
「新古細句銀座通」より 著者:岸田劉生
てすまないが何とかいう黒いあご髯を生やした、声の大きい熱心な牧師さんがいていつも
獅子吼していられた。 私はこの新橋の近くの通りの昔の姿が誠になつかしい、先程ま....