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獏
「獏〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
獏の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「青い眼の人形」より 著者:野口雨情
木兎 夜啼く 木兎《みみづく》は あーれはさ 夢がほしくて 夜啼くだ さーらば
獏々《ばくばく》 夢とつた 夢なし 木兎は こーれはさ 夢がみたくも 夢なしだ ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
が左右整等で、その他のどの趾よりも大きいので、ここにチタノテレス(全滅)、馬類、
獏《ばく》類、犀《さい》類の四部あり。馬類は過去世に多くの属類ありて、東西半球に....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
来る二つの黒い物影があります。 これは何。犬に似て、犬よりは痩《や》せている。
獏《ばく》というものに似て、
獏よりは残忍。 それは月見寺の本堂の縁の下にいまし....
「獏鸚」より 著者:海野十三
んだ。 考えごと――徹夜の考えごとというのは何だろう。 「君に訊ねるが、君は『
獏鸚』というものを知らんかね」 と、帆村がいきなり突拍子もない質問をした。 「....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
最初天より地に降った時、カッサヴァや芭蕉など有用な植物は集って一大木に生じいた。
獏《ばく》一番にこれを見付け、樹下に落る果実を飽くまで食って肥え太る。カリブ人ら....
「対話」より 著者:宮本百合子
の生意気な組立細工の滅びる時が目の前に来た。 カラ 何と云う嬉しさ!――薄穢ない
獏奴の食いさしを拾って来たのじゃあなかろうね。私は、もう飢えと渇きで死にそうにな....
「ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記」より 著者:宮沢賢治
かみさんは、怖《こわ》がって逃《に》げようとしました。おかみさんだって顔がまるで
獏《ばく》のようで、立派なばけものでしたが、小さくてしわくちゃなフクジロを見ては....
「妖怪学」より 著者:井上円了
始に立春大吉の三字を書したるものを懐中にするか、またはこれを手に書きて固く握り、
獏と名づくる獣の図を枕の下に置けば、悪夢の払いとなるなどは、みな人の心を安むるの....