獣類[語句情報] »
獣類
「獣類〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
獣類の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
飼い馴らすことを覚えるようになっても、事情はまだ大して変らなかった。ところがこの
獣類を飼養するには、季節に応じて変ってゆく牧場を絶えず新たに求める必要があるので....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
やら解せぬような色が瞳のなかにうごいている。野生のもの、しかも智能のたかい猿人的
獣類が、わずか十日か二週間でこうも懐くはずがあるだろうか。 「ときに、君はこのド....
「大阪夏之陣」より 著者:菊池寛
のである。有史以前の生物であるマンモスとかライノソーラスとかいろいろ難しい名の巨
獣類は、みんな武器たる爪や甲羅のために、亡んでいる。それは爪や甲羅が大きくなりす....
「獏鸚」より 著者:海野十三
鳥だか知らぬが――存在するのだ。ただいくら『奇蹟的幸運によった』としても、そんな
獣類と鳥類の結婚は考えられない」 「手術なら、どうだ」 と私は不図思い出して云....
「伯林の降誕祭」より 著者:岡本かの子
百貨店、ウェルトハイムの大飾窓に煌めく満天の星、神木の木の下の女神を取巻く小鳥、
獣類、人間の小児、それらを囲る幽邃な背景が、エンジンの回転仕掛けで、めぐる、めぐ....
「妖怪学」より 著者:井上円了
にてかえってこれを恐れて避けのがるるなり。馬の例も、これに準じて知るべし。およそ
獣類は無心なるも、多少、人の容貌、気風を見る力ありて、これによりてその挙動を変ず....
「迷信解」より 著者:井上円了
にて、妄想を目に浮かぶるようになり、樹木に鳥の止まるを見ても怪物のごとくに思い、
獣類の走るを見ても奇怪に感じ、その結果が山中の怪談となりて世間に伝わるべきは当然....
「妖怪玄談」より 著者:井上円了
問うがごとき、綿密なることは確答を得ること難し。また、狐、狗、狸、猫のほか種々の
獣類至らざるなしといえども、なかんずく天狗と名づくるものの来たるときは、その予言....
「妖怪漫談」より 著者:岡本綺堂
うである。 幽霊に次いで最も多いのは狐の怪である。支那では狐というものを人間と
獣類との中間に位する動物と認めているらしい。従って、狐は人間に化けるどころか、修....
「飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
え、お葉さん。お前は俺が髪をこんなに生しているので、忌なのか。それから……こんな
獣類の皮を被ているので、忌なのか。髪は今でも直に切るよ。衣服は……金持になれば直....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
て居るんですけれども、何か腹の立った時分には飛んで来てその角で人なりあるいは他の
獣類なりを突き殺すのみならずその舌は小剣を並べたごとく、一度|舐られるとどんなも....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
一命題を転倒して、多妻なるものはモルモン宗なりということを得るときは、こうもりは
獣類なりの命題を転倒して、
獣類はこうもりなりということを得べき理なり。その過失、....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
人法に書いた童話の作が私に在ります。そのモルモットの若い息子が、自分達種族に他の
獣類のような尻尾を持ち合せないのを不平に思って、親の家を無理に出て広い世界の
獣類....
「エタ源流考」より 著者:喜田貞吉
あったが故に、所司代から命ぜられていた餌差が、扶持に離れて町猟師になったが様に、
獣類屠殺の方に向かって流れ込むに至るのは、また最も自然の成行きであったに相違ない....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
。奈良朝頃までは豚までも飼って食用に供したのであった。したがって神にも生贄として
獣類を供え、上は一天万乗の天皇を始め奉り、下は一般庶民に至るまで、みな一様に肉を....