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獪
「獪〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
獪の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
西入道に心をかよわす者があって、早くもそれを敵に注進されたら、あの精悍な頼長と老
獪《ろうかい》な信西とが合体《がったい》して何事を仕向けるかもしれない。あるいは....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
オランダなみに歴史的惰性と外交的駆引によって、自分の領土を保持しているところの老
獪極まる古狸でございます。二十世紀の前半期は英帝国の崩壊史だろうと私どもも言って....
「階段」より 著者:海野十三
うにと思ってね」と四宮理学士は自分の弱さを慨いたのであったが、僕にはそれが却て老
獪に響いた。 「あの前、貴方は階段の背後でなにをしておいででしたか」と僕は痛い所....
「動かぬ鯨群」より 著者:大阪圭吉
船首砲には、その大きな鯨共を撃つための第二の銛が、用意されたままになっていた。老
獪な船長は、そうした不思議な鯨共を容易く撃ち捕るために、密かに禁止された仔鯨撃ち....
「雛妓」より 著者:岡本かの子
力を尽し、儒学と俳諧にも深い造詣を持ちながら一向世に知られず、その子としてただ老
獪の一手だけを処世の金科玉条として資産を増殖さしている老爺もある。 蓄妾に精力....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
てから、レヴェズと向き合わせの長椅子に腰を下した。すると、まずレヴェズの方で、老
獪そうな空咳を一つしてから切り出した。
「時に、先刻遺言書を開封なさったそうです....
「山崎合戦」より 著者:菊池寛
下知る五月かな と云う発句を見ても、天下を狙う大志が躍動しているわけである。老
獪なる紹巴は、その時気が付いていたと見え、光秀の敗軍と知るや愛宕山に馳けつけて、....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
世に頑愚固陋の徒あり、衆民多数の康福を主張するを指して叛逆不臣の説となす、世に狡
獪|姦佞の輩あり、国家権威の鞏固を唱道するを誣いて専権圧制の論となす、大識見を備....
「東京要塞」より 著者:海野十三
には遠くおよばないそうである。 中でも、国民の注目を一番強く集めていたのは、老
獪なる外交ぶりをもって聞える某大国であった。 日中戦争が始まって間もなく、既に....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
少将は、嚇したりすかしたりして、ハバノフ氏を口説きおとすのに大車輪の態だった。老
獪とは、こういうところをいうのだろう。 しかしハバノフ氏は、更に役者が一枚上と....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
ざいませぬが、何を申してもその頃は殺伐な空気の漲った戦国時代、北條某とやら申す老
獪い成上り者から戦闘を挑まれ、幾度かのはげしい合戦の挙句の果が、あの三|年越しの....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
と思う。事によると、汝はそれ丈の証明では不充分であるというかも知れぬ。成るほど狡
獪なる霊界人が、欺瞞の目的を以て、細大の歴史的事実を蒐集し得ないとは言われない。....
「ガルスワーシーの家」より 著者:岡本かの子
ガルスワーシーはまた立上った。そしてズボンの隠しに両手を入れて思案深い、やや老
獪な態度で室内を漫歩しながら続けた。 ――だが、私共はいくつでもブレーキを持って....
「ドーヴィル物語」より 著者:岡本かの子
。薄い皮膚の下に複雑な神経を包んで居るようで、何事も優雅で自分へ有利に料理する老
獪さを眼の底に覗かして居る。その眼は大きいが柔い疲れが下瞼の飾のような影になって....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
ちだって信用がおけるだろうか――ただ一人牢屋にいたのが突如大勢の敵意ある判官、老
獪な判官たちの前に引きだされ、忙しない誘導訊問を受け、今にも死ぬほどの痛い目にあ....