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玄斎
「玄斎〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
玄斎の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「暴風雨に終わった一日」より 著者:松本泰
宝沢の家の筋向こうに、『万葉堂』という貸本屋があった。店の棚には講談本や村井
玄斎《むらいげんさい》の小説などが並べてあったが、奥の箪笥《たんす》のある部屋に....
「新釈諸国噺」より 著者:太宰治
きらわれ者、この百右衛門が、武蔵の物語を半分も聞かぬうちに、ふふん、と笑い、のう
玄斎、と末座に丸くかしこまっている茶坊主の
玄斎に勝手に話掛け、 「そなたは、どう....
「祖父の書斎」より 著者:宮本百合子
って、他の一方には『八犬伝』『弓張月』『平家物語』などの帝国文庫本に浪六の小説、
玄斎の小説などがのっていた。その棚の下のどこかに鏡台がおいてあったのを思えばそこ....
「影のない犯人」より 著者:坂口安吾
大な会議がひらかれていた。集る者、三名。主人の並木先生(五十五歳)剣術使いの牛久
玄斎先生(七十歳)一刀彫の木彫家で南画家の石川狂六先生(五十歳)いずれも先生とよ....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
。礼を厚くもてなして、東太の教育をたのむがよい」 天鬼は秩父から約束通り、入間
玄斎、同人妻お里の両名をさしむけた。天鬼の知人にしては上品で落着いた人物。御家人....
「つゆのあとさき」より 著者:永井荷風
遅《せいち》した。 世田ヶ谷の家には十年ほど前まで、八十歳で世を去った熙の父|
玄斎《げんさい》が隠居していた。
玄斎は維新前|駒場《こまば》にあった徳川幕府の薬....