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「玄黄〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

玄黄の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
うと思って首をねじると、尻尾も同じ間隔をとって、先へ馳《か》け出す。なるほど天地玄黄《てんちげんこう》を三寸|裏《り》に収めるほどの霊物だけあって、到底吾輩の手....
思い出す事など」より 著者:夏目漱石
吾に還ったのだと、人から云い聞かさるるものは、ただ寒くなるばかりである。 縹緲玄黄外。 死生交謝時。 寄託冥然去。 我心何所之。 帰来覓命根。 杳※竟難知。 ....
婦人と文学」より 著者:宮本百合子
に立つロマンティシズムを気弱だと評した。そして鉄幹は、三十年に発表した詩集『天地玄黄』で、戦勝日本に漲った民族の意識を代表し、新たにうちしたがえられたと思われた....
婦人作家」より 著者:宮本百合子
命が躍進させられたという社会事情がひそんでいる。 一八九七年に鉄幹の詩集『天地玄黄』が、アジアにおける侵略者としての、日本の最初の勝利のうたい手としてあらわれ....
南国太平記」より 著者:直木三十五
――途方もねえ吠え方をして、何を感ずりゃあがった」 「そら、千字文の初めに、天地玄黄、とあらあな。源公」 「何を云やあがる、そりゃ、論語の初めだあな」 「糞くら....