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玉の肌
「玉の肌〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
玉の肌の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「酒の追憶」より 著者:太宰治
れをなし、私だけは小さい盃でちびちび飲みながら、やがてそのひとの、「国を出る時や
玉の肌、いまじゃ槍傷刀傷。」とかいう馬賊の歌を聞かされ、あまりのおそろしさに、ち....
「さようなら」より 著者:田中英光
れさえ、できれば拭いさりたいといたわり大切にしてきたぼくが、どうして現実にリエの
玉の肌を傷つける愚行を演じたものか。神聖冒涜の近代人の病的な倒錯心理かもしれぬ。....
「新版 放浪記」より 著者:林芙美子
が、薄い光で地を這って行くと、けたたましい警笛《サイレン》の音だ。国を出るときゃ
玉の肌……何でもない唄声ではあるけれど、もうもうとした石炭土の山を見ていると何だ....
「新釈諸国噺」より 著者:太宰治
、乳母を二人も三人もつけて、お祝いの産衣が四方から山ほど集り、蚤一匹も寄せつけず
玉の肌のままで立派に育て上げる事も出来たのに、一年おくれたばかりに、雨風も防ぎか....
「ジロリの女」より 著者:坂口安吾
で言うのであった。 又、金龍が待合などで風呂へはいるとき、せめて三助でいゝや、
玉の肌にふれるぐらいはしてみてえなア、と言ってみたり、実際にガラリ戸をあけて、い....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
返しても、シワがとれるどころか、かえって皮膚があれるばかりである。クレオパトラの
玉の肌などとは途方もない大ウソである。たちまち人々に愛想をつかされてしまった。 ....
「おせん」より 著者:邦枝完二
ら、おもて飾りを見るなんざ大野暮の骨頂でげす。おせんの桜湯飲むよりも、帯紐解いた
玉の肌が見たかァござんせんかとの、思いがけない話を聞いて、あとはまったく有頂天、....
「エキゾチックな港街」より 著者:小野佐世男
りが女の都といったわけでもありますまい、オホホホ。この雲仙にも、温泉でみがかれた
玉の肌の女がおりますわよ――それに高い山の上ですもの霞をのんで生きているような美....