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「玉川〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

玉川の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
老年」より 著者:芥川竜之介
橋場《はしば》の玉川軒《ぎょくせんけん》と云《い》う茶式料理屋で、一中節《いっちゅうぶし》の順講....
三角形の恐怖」より 著者:海野十三
でもありやしないかと思われる位でした。私の家は、その塔の森と呼ばれる真暗な森と、玉川上水のあとである一筋の小川を距てて向い合っていました。どっちかと言うと一寸陰....
間諜座事件」より 著者:海野十三
花柳 春子 神田 玉子 ●ダンス(カンツリー・ダンス) 歌島 定子玉川 砂子 大井 町子 御門 秋子 三条 健子 辰巳 鈴子 水町 静子....
恐怖の口笛」より 著者:海野十三
の毒そうな顔もせず、むき出しに答えた。 「何処へ行くといって出掛けたのかネ」 「玉川の方です。骸骨のパチノとお澄という日本の女との間に出来た子供のことについて調....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
※ ◯昨夜吉岡専造君が来てくれ快談中、第二の珍客山田誠君が来宅。その山田君の家は玉川|等々力。この前の投弾のとき、山田君の隣組だけは投弾なく、周囲の全隣組に落下....
茶の本」より 著者:岡倉覚三
通ず。七椀|吃し得ざるに也ただ覚ゆ両腋習々清風の生ずるを。蓬莱山はいずくにかある玉川子この清風に乗じて帰りなんと欲す(一七)。 茶経の残りの章は、普通の喫茶法....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
筆というのがある。宮城野の萩、末の松山の松、実方中将の墓に生うる片葉の薄、野田の玉川の葭、名取りの蓼、この五種を軸としたもので、今では一年の産額十万円に達してい....
獏鸚」より 著者:海野十三
ようなどとは神ならぬ身の知るよしもなかったのである。 3 桜の名所の玉川べりも、花はすっかり散って、葉桜が涼しい蔭を堤の上に落していた。そうだ、きょ....
諸国の玩具」より 著者:淡島寒月
で、観音堂の傍で耳の垢取りをやろうというので、道具などを作った話もあります。本郷玉川の水茶屋をしていた鵜飼三二さんなどもこの仲間で、玉川の三二さんは、活きた字引....
悪因縁の怨」より 著者:江見水蔭
見ても分る。此地眺望最も秀美、東は滄海漫々として、旭日の房総の山に掛るあり、南は玉川混々として清流の富峰の雪に映ずるあり、西は海老取川を隔て云々、大層賞めて書い....
父の怪談」より 著者:岡本綺堂
最初は夜中にかぎられていたが、後には昼間でもときどきに落ちることがある。石はみな玉川砂利のような小石であった。これが上屋敷にもきこえたので、若侍五、六人ずつが交....
勘平の死」より 著者:岡本綺堂
前に盆を持ってゆく。) 半七 ひどく待たせたじゃあねえか。おれの註文を聴いてから玉川まで水を汲みに行ったわけじゃああるめえ。 和吉 台所の薬鑵があいにく冷めて居....
三枚続」より 著者:泉鏡花
は吸殻を払いて、 「可うごすかい、さあ寝られません。総鎮守の風の音が聞えますね、玉川の流は響きますね、遠くじゃあ、ばッたんばッたん機織の夜延でしょう、淋いッたら....
式部小路」より 著者:泉鏡花
った時、女房は、石のように固くなって愛吉が膝を揃えて畏っていたのを見た。月の夜の玉川に、砧を枕にした風情、お夏は愛吉のその膝に、なおすやすやと眠っていた。 密....
」より 著者:岩本素白
そのものより、此処の方が遥かに暢んびりとして居る。ここから人も余り通らない村道を玉川村という方へ向いて行く道傍には、大きな枝垂れの紅梅などがあって面白いのである....