玉樹[語句情報] » 玉樹

「玉樹〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

玉樹の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
婦系図」より 著者:泉鏡花
。夫婦の色香を分けたのである、とも云うが…… 酒井はどこか小酌の帰途と覚しく、玉樹一人縁日の四辺を払って彳んだ。またいつか、人足もややこの辺に疎になって、薬師....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
、梅雨には梟の宿、晴れた夏には真先に蜩の家になったり、雪霽には青空に劃然と聳ゆる玉樹の高い梢に百点千点黒い鴉をとまらして見たり、秋の入日の空樺色に※ずる夕は、濃....
連環記」より 著者:幸田露伴
たろう。ところが、それで何時迄も済めば其様な好いことは無いが、花に百日の紅無し、玉樹亦|凋傷するは、人生のきまり相場で、造物|豈独り此人を憐まんやであった。イヤ....
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
生涯快心の事 呉を亡ぼすの罪を正して西施を斬る 玉梓 亡国の歌は残つて玉樹空し 美人の罪は麗花と同じ 紅鵑血は灑ぐ春城の雨 白蝶魂は寒し秋塚の風 死々....