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「王位〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

王位の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
古典風」より 著者:太宰治
んの貝殻蒐集家として知られていた。黒薔薇《くろばら》栽培にも一家言を持っていた。王位についてみても、かれには何だか居心地のわるい思いであった。恐縮であった。むや....
まざあ・ぐうす」より 著者:北原白秋
。 ししと一角獣《いっかくじゅう》 ししと一角獣《いっかくじゅう》と ふたりで王位をせりあった。 ししがつよかったで、 街を上下《うえした》おおあばれ、 そこ....
幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
うが、其のランカスター家の最後の王であった顕理《へんりい》六世が死する時に、後の王位をヨーク家より争われ相に見えましたから、六世は昔から朝廷に伝わって居る金銀珠....
茶の本」より 著者:岡倉覚三
たとえば一幅の絵でも、その配合に何か特殊の審美的理由がなければならぬ。花はそこに王位についた皇子のようにすわっている、そして客やお弟子たちは、その室に入るやまず....
愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
は王子であった。耶蘇は貧しかった。しかしどちらも尊いという人がある。しかし釈迦は王位を捨てて托鉢したのである。華族に生まれたのはしかたがない。しかしその位を捨て....
若草物語」より 著者:オルコットルイーザ・メイ
さんは、あなたがたが、幸福で、愛されて、満足してさえいれば、自尊心や平和なくして王位にのぼっている王女さまたちになってもらうより、かえって貧乏人の妻になってもら....
妖怪玄談」より 著者:井上円了
に、ジップシンと称するもの、その友人一名とともにテーブルに向かい、「当代の女王は王位に昇りて以来、幾年を経過せしや」と問いたるに、テーブルその床をうちて、「十六....
道鏡皇胤論について」より 著者:喜田貞吉
至った事情の如きも、これによってほぼ首肯せらるべきものである。さらに遡って彼が法王位を授かったということについても、これによってなるほどと合点することが出来るの....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
銭で大旅行を決心した理由であります。殊に天上天下唯我独尊の釈迦牟尼|如来が至尊の王位と金殿玉楼すなわち天下の富貴を捨てて破衣乞食の出家となって我ら一切|衆生のた....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
。なぜ彼女は大胆に、明快に、ヨーロッパ新教徒の盟主として一歩を進めて、オランダの王位を取らなかったのか、なぜまた、旧教徒を打ち破ってスペイン帝国をわがイングラン....
革命の研究」より 著者:大杉栄
だ。国家が保護金を下付する組合であったのだ。そして彼等は、ボナパルトの輩に、自ら王位につくべく民衆の漠然とした共産的憧憬を利用させたのだ。 一八七一年のパリ・....
黒い塔」より 著者:小川未明
、その美しさにくらべることができなかったのであります。 女皇の心は、いつしか、王位を妹に譲ろうときめていました。けれども、この街の民はどう思うかと気づかわれま....
」より 著者:織田作之助
。ざまを見ろと書きかけた答案を消し意気揚々と白紙のまゝで出した。王者が自ら好んで王位を捨てるような心の余裕が感じられ、ほのぼのとした喜びがあった。彼は初めて自尊....
特殊部落と寺院」より 著者:喜田貞吉
として擯斥せられていたのであった。 自分は仏教の事をよく知らぬが、「妻子珍宝及王位、臨命終時不随者」と観ぜられて、太子の尊き位を遜れ給うた釈迦牟尼世尊には、宏....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
八年)及びファルツ戦争(一六八九―九七年)に於てはその数甚だ少なかった。スペイン王位継承戦争(一七〇一―一四年)には三回だけ大会戦があったけれども戦争の運命に作....