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「王土〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

王土の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
金将軍」より 著者:芥川竜之介
に逃げ惑《まど》った。京城《けいじょう》はすでに陥った。平壌《へいじょう》も今は王土ではない。宣祖王《せんそおう》はやっと義州《ぎしゅう》へ走り、大明《だいみん....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
の軒下であろうとも、縁の下であろうとも、竈《かまど》の下であろうとも、この女人の王土のうちでないということは言えない。してみれば晴天であろうとも、深夜であろうと....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
き事情はあるのであります。 西と言い、東と言い、ひとしくこれ万世一系の聖天子の王土であるが、そこは凡夫の浅ましさ、事毎に、多少の対抗意識の現われることは、笑止....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
「それは、わたしが封じ込んだのです」 「ははあ、笑止千万、理想の国土だの、安楽の王土だの、人を無条件に許すの許さないのという奴が、男一匹を捕えて監禁束縛して置か....
東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
大乗に適応した国は日本であるというのであるが、聖徳太子が適応するように、率土の浜王土に非ざるなしという憲法を書き出されて、日本の組織と仏教の組織とを合一せしめら....
西航日録」より 著者:井上円了
きを勧むるために、即座に新体詩にあらずして、自己流の俗体詩をつづる。 普天の下は王土なり、率土の浜は王臣なり、日本狭しとなげくなよ、異国遠しと思ふなよ、光りかが....
三国志」より 著者:吉川英治
臣ではない。朝廷の臣下である。徐州の地に住んでいるからよく人はそういうが、徐州も王土ではないか」 それから老人は急に雄弁になりだした。諸州の英雄をあげ、時局を....