王女[語句情報] »
王女
「王女〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
王女の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
まれて来《く》べき女ではなかったのだ。不幸にも時と所とを間違えて天上から送られた
王女であるとまで自分に対する矜誇《ほこり》に満ちていた、あの妖婉《ようえん》な女....
「三つの宝」より 著者:芥川竜之介
る。王子のほかにも客が七八人、――これは皆村の農夫らしい。 宿屋の主人 いよいよ
王女の御婚礼があるそうだね。 第一の農夫 そう云う話だ。なんでも御壻になる人は、....
「小公女」より 著者:菊池寛
、一目で見てとったようでしたが、セエラに向っては何にも気づかぬふりをして、まるで
王女にでも物をいうように話しかけました。彼はじき暇を告げました、「病気の御主人は....
「若草物語」より 著者:オルコットルイーザ・メイ
かったので、三人はたのしく見物しました。けれど、ジョウはときどき、きれいな王子や
王女に見とれながらも、心にくらい影がさしました。妹が、後悔するわよといった言葉が....
「赤いくつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
んとうにお美しくっていらっしゃいます。」と、いいました。 あるとき女王さまが、
王女さまをつれてこの国をご旅行になりました。人びとは、お城のほうへむれを作ってあ....
「旅なかま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
みせるつもりでしょう。まあ、そんなことよりほかにしょうがないのですよ。 「いやな
王女だなあ。」と、ヨハンネスはいいました。「そんなのこそ、ほんとうにむちでもくら....
「人魚のひいさま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
くは旅をしなければならないよ。」と、王子は人魚のひいさまにいいました。「きれいな
王女のお姫さまにあいにいくのさ。おとうさまとおかあさまのおのぞみでね。だが、ぜひ....
「野のはくちょう」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
いさんたち同様、野のはくちょうにかえてしまいたいとおもいました。けれども王さまが
王女にあいたいというものですから、さすがにすぐとはそれをすることもできずにいまし....
「雪の女王」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
世界は灰色で、うすぐらくみえたことでしょう。 第四のお話 王子と
王女 ゲルダは、またも、やすまなければなりませんでした。ゲルダがやすんでいた場....
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
佝僂のそれのように萎え細っていた。 全体が腺病的で神経的で、なにかの童話にある
王女のように、花の雨でも降れば消え失せるのではないかと危ぶまれる――それほどに、....
「もみの木」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
おはなしをしようかね。それとも、だんだんからころげおちたくせに、うまく出世して、
王女さまをおよめさんにした、でっくりもっくりさんのおはなしをしようかね。」 *イ....
「百喩経」より 著者:岡本かの子
があった。 田夫思喩 田夫が貴姫を恋するこころを人に打ち明けた。人は「
王女に汝の思いを通じたが汝を
王女は嫌いと云った」と告げたにも拘らず田夫は強いても....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
うな方が沢山象に乗って来ます。この国はもちろん一夫多妻でありますから国王に王子、
王女が沢山あります。この日はその儘に過ごしその翌朝十時頃から行くがよい、さすれば....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
の思念は数々の重みに混乱しながら、八方を駆けまわった。アランジュエの泉もエボリの
王女の瞳もすでに忘れていた。――宗教、矜持、失望、休息欲、復讐欲。彼の前にはイン....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
し、 風をだに 来むとし待たば、 なにかなげかむ。 (鏡
王女) などは、時代も早い近江朝頃だから、うたった歌の句つづきがのこっているので....