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王子
「王子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
王子の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
殿様の御心もちが、あの堀川の御所《ごしょ》に窺《うかが》われます通り、若殿様が若
王子《にゃくおうじ》に御造りになった竜田《たつた》の院は、御規模こそ小そうござい....
「神神の微笑」より 著者:芥川竜之介
ずにしまったのだった。
「支那の哲人たちの後《のち》に来たのは、印度《インド》の
王子|悉達多《したあるた》です。――」
老人は言葉を続けながら、径《みち》ばた....
「尼提」より 著者:芥川竜之介
のを確かめた上、始めてほっと一息《ひといき》した。如来は摩迦陀国《まかだこく》の
王子であり、如来の弟子たちもたいていは身分の高い人々である。罪業《ざいごう》の深....
「俊寛」より 著者:芥川竜之介
独の歎《たん》を洩《も》らしているのじゃ。村上《むらかみ》の御門《みかど》第七の
王子、二品中務親王《にほんなかつかさしんのう》、六代の後胤《こういん》、仁和寺《....
「点鬼簿」より 著者:芥川竜之介
た。
僕は納棺《のうかん》を終った後にも時々泣かずにはいられなかった。すると「
王子の叔母さん」と云う或遠縁のお婆さんが一人「ほんとうに御感心でございますね」と....
「三つの宝」より 著者:芥川竜之介
第三の盗人 何だ、このマントル泥坊め! 三人の者が大喧嘩になる。そこへ馬に跨った
王子が一人、森の中の路を通りかかる。
王子 おいおい、お前たちは何をしているのだ....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
羽のペリカン次には一頭の牡牛でこの術を行い、完全に成功してみせたというのである。
王子たちのみならずファラオ自身も時々この宮中占星官から科学や魔術の教授を受けたと....
「燕と王子」より 著者:有島武郎
しい所もありませんので、日はくれるししかたがないから夕日を受けて金色に光った高い
王子の立像の肩先に羽を休める事にしました。
王子の像は石だたみのしかれた往来の....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
不安だのを与える現象だった。のみならずサンダアルを片っぽだけはいた希臘神話の中の
王子を思い出させる現象だった。僕はベルを押して給仕を呼び、スリッパアの片っぽを探....
「旅なかま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
ょう、このお姫さまがいけない魔法つかいで、もうそのおかげで、なんどとなくりっぱな
王子が、いのちをなくしました。――それはたれでもお姫さまに結婚を申しこむおゆるし....
「人魚のひいさま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
がいました、でも、そのなかで目立ってひとりうつくしいのは、大きな黒目をしたわかい
王子でした。
王子はまだ満十六歳より上にはなっていません。ちょうどきょうがおたん生....
「野のはくちょう」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
むすこと、エリーザというむすめがありました。十一人の男のきょうだいたちは、みんな
王子で、胸に星のしるしをつけ、腰に剣をつるして、学校にかよいました。金のせきばん....
「雪の女王」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
てこのひろびろした世界は灰色で、うすぐらくみえたことでしょう。 第四のお話
王子と王女 ゲルダは、またも、やすまなければなりませんでした。ゲルダがやすんで....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
きなさいまし。そういう風だから山手も下町も、千住の床屋でまで追出されやあがって、
王子へ行きますとね、一体さきさき渡がついてるだけにこちとらの稼業はつきあいが難か....
「夜釣の怪」より 著者:池田輝方
私の祖父は釣が所好でして、よく、
王子の扇屋の主人や、千住の女郎屋の主人なぞと一緒に釣に行きました。 これもその....