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「現人神〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

現人神の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
邪宗門」より 著者:芥川竜之介
えになっていらしった山の座主《ざす》や仁和寺《にんなじ》の僧正《そうじょう》も、現人神《あらひとがみ》のような摩利信乃法師に、胆《きも》を御|挫《くじ》かれにな....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
と西洋科学文明の摂取活用により、日本国体を中心として勃興しつつある。人類が心から現人神の信仰に悟入したところに、王道文明は初めてその真価を発揮する。 最終戦争....
社会時評」より 著者:戸坂潤
政府乃至文部省による「国体の真髓」は凡そ次のようなものに要約される。一、「天皇は現人神であらせられ」「永久に臣民国土の生成発展の本源にまします。」二、「神を祭り....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
(高市郡飛鳥村大字雷)行幸の時、柿本人麿の献った歌である。 一首の意は、天皇は現人神にましますから、今、天に轟く雷の名を持っている山のうえに行宮を御造りになり....
前記天満焼」より 著者:国枝史郎
の存在じゃ」と、中斎は日頃の持論の方へ、話の筋を向けだした。 「日本は神国、帝は現人神、天皇様御親政が我国の常道、中頃武家が政権を取ったは、覇道にして変則である....
私本太平記」より 著者:吉川英治
では補佐が無用になる。儂とて、神ではないのだから」 「親房はよく言います。天皇は現人神でおわしますと」 「あれもこまる。親房の一徹には儂からして少々まいる。第一....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
統一は結局人類が日本国体の霊力に目醒めた時初めて達成せられる。更に端的に云えば、現人神たる天皇の御存在が世界統一の霊力である。しかも世界人類をしてこの信仰に達せ....