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現代劇
「現代劇〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
現代劇の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「縮図」より 著者:徳田秋声
代物が、雨漏りのした壁画のような画面を展開していたにすぎなかった。しかし歌劇とか
現代劇とか、浪花節芝居とかいった旅芸人は、入れ替わり立ち替わり間断なくやって来て....
「道標」より 著者:宮本百合子
りの上においてあるプログラムの表紙にもついている。芸術座は、チェホフの『鴎』で、
現代劇の歴史にとって意味ふかい出発をした。その初演の稽古のときは、まだこの劇場が....
「獏鸚」より 著者:海野十三
ず、変な工合だった。ホールの真中には、銀座の四つ角のセットが立っていて、その前で
現代劇の撮影が始まっていた。大勢の男女優が、いろいろの服装をして、シャツ一枚の撮....
「油絵新技法」より 著者:小出楢重
なパノラマ館としてしまった実例はかなり混乱の現代日本に多い例である。 私は昔、
現代劇に、浄るりのチョボが現れたのを見た事があった。また、乃木大将伝を文楽座で人....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
だ批判されずにいた時分の詩集とが、棚の下の方にくっついていました。英語で『五つの
現代劇』というのが訳されていたが、それも何と古いのでしょう! 十年ほど昔の、しか....
「戯曲を書く私の心持」より 著者:豊島与志雄
しないで、小説と同じように読者に提供していい訳ではないだろうか。 僕は今まで、
現代劇ばかりを、と云っても五つ程しか書かないが、史劇に筆をそめたことがなく
現代劇....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
きこえて、最後に殊勲の女を情夫が愛撫する音まできこえ、首尾一貫、居ながらにして、
現代劇を味っているようであった。そのツツモタセのたかってくる金が三円か五円ぐらい....
「私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
までの一年間に私の見た写真が数本ある。 伊藤の「流転」、「忠次旅日記甲州篇」、
現代劇で「彼を繞る五人の女」、阪妻の「大義」、右太衛門の「紫頭巾」、片岡千恵蔵の....
「雑文的雑文」より 著者:伊丹万作
事が小さい。もつと大きな例をあげる。日活という会社は批評家の意見によつてとうとう
現代劇部を東京へ移転させてしまつた。 京都などに撮影所があるからいい
現代劇がで....
「あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
技には誇張による因襲的な臭みがあって、映画に出ると一層ボロを出します。 結局、
現代劇俳優として、正しい訓練を受け、近代人らしい知性と感覚とを身につけることはも....
「演劇の様式――総論」より 著者:岸田国士
かしくもなく、「新派」ほど低俗でもないという看板だつたのである。 現在では、「
現代劇」という名称を至るところで濫用している。もともと、
現代劇にあらざるものは、....
「演劇への入口」より 著者:岸田国士
、あるいは、報酬を当てにしない試演程度の演劇にも、十割の税をかける。古典や優秀な
現代劇の上演には国庫の補助を与えている国々の例を、われわれはただうらやむばかりで....
「夜の構図」より 著者:織田作之助
たろうか。歯の浮くような、甘ったるいラヴシーンで、凡そくだらない一幕だった上に、
現代劇だというのに、新内流しの下座がはいっていて、いつもの信吉なら、そのチグハグ....
「久保田米斎君の思い出」より 著者:岡本綺堂
念を入れたものが出来ないのは已むを得ません。 役者の顔をつくるのでもそうです。
現代劇の方はさほどでもないが、歌舞伎になりますと、五分位で出来るものじゃない。本....
「裸体談義」より 著者:永井荷風
ものがあった。チャンバラ芝居は戦争後殆どその跡を断ったので殺伐残忍の画風は転じて
現代劇に移ったものとも見られるであろう。 西洋近代の演劇は写実の芸風を専一にし....