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現地
「現地〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
現地の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「恐竜艇の冒険」より 著者:海野十三
カヌーが帆を張って走っているのを認めた。一日の漁をおえてギネタの港へもどっていく
現地人の舟であった。 「見つけた。六隻《ろくせき》よりなる船団《せんだん》!」 ....
「鍵から抜け出した女」より 著者:海野十三
はあった。それは極めて短い夏であったが、それだけに一年中で夏は尊いのだった。島は
現地の人といわず、日本人といわず、昼も夜ものべつ幕なしに、飲み歌い踊って暮すのだ....
「三人の双生児」より 著者:海野十三
かがでございましょう。お心あたりがありまして」 と訊ねると、女史は、 「これは
現地について調べるのが一番早や道でございますわ。探偵が机の上で結論を手品のように....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
らいの精兵が集っているらしく、いつでも敵を迎えうつ体制とはなっている。しかしまだ
現地の姿は静かに見える。 ◯武井さんという律義で正直な大工さんを中川君の妻君が紹....
「海底大陸」より 著者:海野十三
速をだして、さっきもいったようにルアーブルの港に帰ってきた。それはメリー号の遭難
現地をはなれてから五日のちのことであった。 メリー号の捜索や、「鉄の水母」の怪....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
歌ではなかろうと思うからである。私かにおもうに、此歌はやはり行幸に供奉して三河の
現地で詠んだ歌であろう。そして少くも其年は萩がいまだ咲いていたのであろう。気温の....
「学生と読書」より 著者:倉田百三
哲学的の思索、科学的の研究、芸文的の制作、厚生実地上の試験から、近くは旅行記や、
現地報告の類にいたるまで、ことごとく他人の心身の労作にならぬものはない。そしてそ....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
りどころがあったであろう。『「プルムウラ」の由来』を見ると、脚本を書くとき、その
現地の時候や花卉のことまで当って見ねばならぬといってある。鴎外の文の精確であるこ....
「映画と民族性」より 著者:伊丹万作
もとに映画を育成することに重点をおくべしということになりそうである。 しかし、
現地の事情について何ら知るところのない私がそこまで筆を駛らせることは不謹慎である....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
が高くなって水がかれ、木がかれはじめたので、噴火が起るのじゃないかと調査団が今朝
現地へ到着したと新聞が報じている。 前回、大島が噴火した安永年間にも、三宅島、....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
。ながいことかかってさんざん涙の袖をしぼらせてあえなく自殺するのである。ところが
現地で多年の調査統計のようなものを調べてみると、マライ人にはほとんど自殺するとい....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
としてお話するが、私の想像するところでは、エセックス伯が、アイルランド代官として
現地にゆくであろう」 ほかにどういう微かな、人目につかぬ動きかたをしたかについて....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
のうちで特に印象が深いのは大正十二年の秋田の阿仁銅山の争議である。 阿仁銅山の
現地から鉱山労働組合本部へ首切りがあった旨の通知があったので、私は高梨君とともに....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
物の値段が下落することを恐れて、植民地や属国から輸入される農作物をその年だけ全部
現地で焼き捨てたり、没収したり、安価で買い占めて隠してしまったり、高い輸入税を課....
「洗いづくりの世界」より 著者:北大路魯山人
いそうぜいたくなようであるが、鮎の獲れるところでは、別段のことでもないのである。
現地で、しかも、食膳のあたりに山嵐の気でも迫るようであれば、いよいよもって得たり....