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球状
「球状〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
球状の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「千年後の世界」より 著者:海野十三
われたものである。 今もいったように、棺の中は、四角な部屋になっているが、外は
球状をなしていて、どの方向からの圧力にも耐えるようになっていた。 一千年後の覚....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ると考えていたことが分る。しかしオヴィドの時代に、教養ある人々の間には一般に地は
球状をなすものと考えられていた。 (注二) この神は「温和な自然」である。Han....
「空中墳墓」より 著者:海野十三
ームへ入ったことのある者のみが、知り能うところの実感だ。そこには恐しく背の高い半
球状の天井がある。天井の壁も鼠色にぬりつぶされている。二百畳敷もあろうかと思われ....
「伸子」より 著者:宮本百合子
三月ほど経つうちに、毬藻はだんだん青々した初めの色を失い、水を透して見ると、
球状の周囲に、ホヤホヤ水あかのようなものが認められるようになった。この前、動坂か....
「自然界の縞模様」より 著者:寺田寅彦
成の説明に適用されたり、また毛色の変わった例としては、生物の細胞組織が最初の空洞
球状の原形からだんだんと皺を生じて発達する過程にまでもこの考えを応用しようと試み....
「備忘録」より 著者:寺田寅彦
方向に多く生長しなければならぬという理由が考えられない、それゆえに金米糖は完全な
球状に生長すべきであると結論したとする。しかるに金米糖のほうでは、そういう論理な....
「地球要塞」より 著者:海野十三
の鎧《よろい》とをつきまぜたようなもので包んでいる。頭のところには、非常に大きな
球状の潜水帽のようなものがある。但《ただ》し、潜水兜《せんすいかぶと》とちがって....
「範疇としての空間に就いて」より 著者:戸坂潤
う存在の仕方ではなくして何かの性質の謂である。例えば太陽であるとか――それは白熱
球状の天体である、又は樹木であるとか――それは幹の堅い植物である。恰もアリストテ....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
月の洋菓子などふんだんにあった。ボンボンといって一粒ごとにいろいろの銘酒を入れた
球状の菓子もある。父はそんなものには目もくれず、カステイラなどはいつでも黴が生え....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
na Hance の学名を有する落葉喬木である。その葉は枝に互生して三裂し、実は
球状で柔刺があり毬彙《イガ》の状を呈している。中国ではこの実を焚いて香をつくると....