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球面
「球面〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
球面の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旅愁」より 著者:横光利一
になるのですから、同じ行くにも感覚からして違って来ますからね。物理学にもたしか、
球面を外から中へ入るのと、中から外へ出る違いと、二つの相違があったと記憶してます....
「海」より 著者:梶井基次郎
うなら一切はその水平線の彼方にある。水平線を境としてそのあちら側へ滑り下りてゆく
球面からほんとうに美しい海ははじまるんだ。君は言ったね。 布哇が見える。印度洋....
「二つの途」より 著者:豊島与志雄
、頸筋からじかに上膊へなだれ落ちてる肩の線、襟をきつく合した着物の下には、凡てが
球面で出来てる硬い弾力のある処女らしい肉体、――木下は、以前岡部に連れられて時々....
「球体派」より 著者:豊島与志雄
き出していた。それは私に一種の喜びを与えた。煩雑な幾何学的図形の中に、生々とした
球面をふと見出した時の喜び――ピカソの画面の中に肉体的ヴォリュームを見出した時の....
「物理学実験の教授について」より 著者:寺田寅彦
よく理解させるが肝要であると思う。 また「大きさ一様なる棒」とか「平面」とか「
球面」とかいうものも厳密には実現し得られない事も忘れてならない。長いガラスの円筒....
「方則について」より 著者:寺田寅彦
する旧来の理論も畢竟一種の統計的の意味しかないようになって来る。光などでも単一な
球面波のごときものは実現し難いものであって、実際の光はやはり複雑多様な要素の集団....
「物理的空間の成立まで」より 著者:戸坂潤
とは全く無意味であるのか。吾々はリーマンの空間が有限であるという時直観空間に於て
球面を表象し之を次の次元に類推することによってリーマンの空間を表象し得たと考えて....
「太陽系統の滅亡」より 著者:木村小舟
に覇たりし太陽も、時勢の力に打ち勝つ能わず、見苦しき亡骸を残さんとするか。 地
球面の大洋は、たちまちにして波の音たえ、全く氷塊を以て閉されて仕舞った、陸上は次....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
葉の間に隠見している。 この実は雌花中の雌蕊の花托軸が膨らんで球形となり、その
球面に多数の子房の成熟して赤色をなせる球形多汁の漿果が付着しているのである。そし....
「瘠我慢の説」より 著者:福沢諭吉
立国《りっこく》は私《わたくし》なり、公《おおやけ》に非《あら》ざるなり。地
球面の人類、その数億のみならず、山海《さんかい》天然《てんねん》の境界《きょうか....
「文化史上より見たる日本の数学」より 著者:三上義夫
た。『数理精蘊』には対数表も採用され、日本でも後には対数を使用することになった。
球面三角並びに対数に関する問題は和算家の注意をひき、諸書に多く見えている。 楕....
「長崎の鐘」より 著者:永井隆
偉大な風圧の後から偉大な陰圧が従うであろう。さて、地形が浦上のような谷であれば、
球面波がこれに衝突し反射する際、複雑な干渉を起こすであろう。こうして地面ではまず....
「立春の卵」より 著者:中谷宇吉郎
底面積、すなわち卵の殻と台の板との接触している面積が非常に狭い。卵の表面が完全な
球面で、板が完全な平面ならば、接触は幾何学的には、ただ一点である。すなわち接触面....