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理想主義
「理想主義〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
理想主義の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
ない。彼も亦「死にたいと思いながら、しかも死ねなかった」一人である。
或
理想主義者
彼は彼自身の現実主義者であることに少しも疑惑を抱いたことはなかっ....
「想片」より 著者:有島武郎
り価値的に見て劣ったものだということができないのと同じことだ。
しかるに空想的
理想主義者は、誤っていかなる境界におかれても、人間の精神的欲求はそれ自身において....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
の先駆者|屈原の思想は、同時代北方作家の無趣味な道徳思想とは全く相容れない一種の
理想主義である。老子は西暦紀元前四世紀の人である。 道教思想の萌芽は老※出現の....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
る自然の種族をばみなこれを正当視したり、この点においては改進論派はかの自由論派の
理想主義に反対して一の現実論派なり。自由論派はただに日本人民の自由を希望するに止....
「女性崇拝」より 著者:岡本かの子
ているところがある。 フェミニストにもいろいろある。全然女性なるものを知らない
理想主義風に尊敬するものもあれば、変態的の性格から女性にへりくだるものもある。ま....
「若草物語」より 著者:オルコットルイーザ・メイ
国ペンシルバニア州のジャーマン・タウン、父は教育家でした。この父は個性を尊重する
理想主義の教育を主唱し、私学校を建設しましたが、経営に失敗し、したがって、一家は....
「貞操問答」より 著者:菊池寛
喜に躍り上った。もちろん、それ以上のものを求めようなどという気持の起らないほど、
理想主義的なものであった。 持って生れた平和な性から、不満な家庭の味気なさに安....
「光は影を」より 著者:岸田国士
という考が、そここゝで囁かれた。 京野等志は、自分の仕事と真剣に取り組み、甘い
理想主義者という名を光栄として身に受け、ぐんぐん、よしと信じることを断行した。 ....
「荘子」より 著者:岡本かの子
って体系を整えて来はじめ、それと伍して幾つもの学派が並び起った。 孔子の倫理的
理想主義を承けて孟子は人間性善説を提掲した。これに対して荀子は人間性悪説を執り法....
「明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
一
理想主義者として つぎに、明治年間における自分の立場について、少しく話してみよ....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
のだ。すべてを凡人にしてしまうものだから、みなが早く倦いてしまったのだ。もう少し
理想主義的なところがなくてはいかぬ。僕はこの点は過激派のために惜しむね。むしろこ....
「北と南に憧がれる心」より 著者:小川未明
は、ドストエフスキイの作を読んだものはすべて知るところであろう。其れに憧がれる、
理想主義者の心持を面白く思うと同時に、またお伽噺《とぎばなし》の中にあるような黒....
「囚われたる現文壇」より 著者:小川未明
を持すことは、困難な事である。不断の感激を心に持するということは、其の人が特殊な
理想主義者でなければならない。人間性の為めの勇敢な戦士であらねばならぬ。現実が極....
「若き姿の文芸」より 著者:小川未明
は間違っている。其の批評家には、未だ其れを言うだけの権威と資格が足りないと思う。
理想主義、自然主義、享楽主義、等に関し、我が文壇の批評家は、今迄世間に現われてい....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
第一線決戦主義に傾き、ローマ人は第二線決戦主義を好んだのである。第一線決戦主義は
理想主義的であり、第二線決戦主義は現実主義的である。 蓋しギリシャ人は哲学や芸....