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理方
「理方〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
理方の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「家霊」より 著者:岡本かの子
になって誰も興味をひくものはない。ただそれ等の食品に就《つい》てこの店は独特な料
理方をするのと、値段が廉《やす》いのとで客はいつも絶えなかった。 今から四五年....
「河明り」より 著者:岡本かの子
で船乗りの宴会があった。少し酔って来るとみな料理が不味いと云い出した。苦笑した料
理方が、次から出す料理には椀にも焼ものにも塩一つまみずつ投げ入れて出した。すると....
「千曲川のスケッチ」より 著者:島崎藤村
傍へ来た。池の鯉の塩焼で、主人は私達に酒を勧めた。階下には五六人の小僧が居て、料
理方もあれば、通いをするものもあった。 一寸したことにも、質素で厳格な大店の家....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
たちが家へ入り込んで来た。お民は森夫や和助を呼んで羽織袴に着かえさせ、内膳課の料
理方へ渡す前にわざわざ西から取り寄せたという鮮魚の皿に載せたのを子供らにも取り出....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
ではないか。「無の論理」(方法)は、夫が盛んに弁証法を云々するので一見弁証法的論
理方法であるかのように見えるが、実は他でもない弁証法論理(方法)の排撃そのもので....
「辞典」より 著者:戸坂潤
世界観の根拠を提供するものとして発達した。之が自然科学の歴史的発展であり、その論
理方法の発達なのである。従って自然科学は、今日でもなお哲学的世界観によって指示さ....
「程よい人」より 著者:豊島与志雄
ちゃいかんよ。」 そのようなことで、結局あやふやに終った。私の方では、借金の整
理方法もつきかけてるから安心してくれと、中尾の手を握りしめてやった。実のところ、....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
ものだ。キリョウも満更ではないから、この際益々困り物というわけだ。 この船の料
理方の大和は船底のボス、深海魚のような男であった。彼は海の浮浪児だった。子供の時....
「グロリア・スコット号」より 著者:ドイルアーサー・コナン
。僕は決して社交家じゃなかったから、いつもむしろ自分の部屋の中にとじこもって、推
理方法の研究を積むことを好んでいた。だから僕は決して自分と同年輩のものとつき合っ....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
すなわちこれは商品の普及性についての改良の結果でありますが、これと同時に商品の整
理方法、意匠、容器等のことについてもまた考慮を払わねばなりません。私の店の例を申....
「食堂」より 著者:島崎藤村
朝になって見ると、広瀬さんは早く魚河岸の方へ出掛けて行く。前の日に見えなかった料
理方の人達も帰って来ていて、それぞれ一日の支度を始める。新七もじっとしていなかっ....
「家庭料理の話」より 著者:北大路魯山人
ある。安くて美味い。近頃こんな結構なことはないではないか。 要するに、材料の処
理方法、料理の仕方を知らないから、宝の山に入りながらという次第で、大変な損失であ....
「西園寺公の食道楽」より 著者:北大路魯山人
いがよいようだ。たいの臭味もなくなる。 園公といえども、別にこれ以上の変った調
理方法もあるまいから、右のうちのいずれかを選んで賞味されていることだろうと思われ....
「山椒魚」より 著者:北大路魯山人
非私に庖丁を持たせてくれ」 と懇願するので、 「ではお願いしましょう」 と料
理方を頼んだ。なにしろ奇っ怪な山椒魚なので、豪気の久兵衛も初めのうちは、ガタガタ....
「料理一夕話」より 著者:北大路魯山人
ひとつ、というようなことになり、そのうちに、料理屋の品よりこっちがいい、ひとつ料
理方を受け持ってくれ、ということになったので、僕も好きなものだから、よろしい、と....