理路整然[語句情報] » 理路整然

「理路整然〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

理路整然の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
外套」より 著者:ゴーゴリニコライ
まとめにかかり、自己の立場のはっきりした真相を認めて、今はもう切れぎれにではなく理路整然と、しかもどんな打ちとけた内輪話でもできる思慮分別のある親友とでも話して....
仇討禁止令」より 著者:菊池寛
朝敵になりますことは、嘆かわしいことではないかと存じまする」 恒太郎の反駁は、理路整然としていたが、しかし興奮している頼母には、受け入れらるべくもなかった。 ....
闖入者」より 著者:大阪圭吉
、何もかも判り始めました。あの疑問の中心の妙な油絵も、こう判って見れば、まことに理路整然として来ますよ……そうだ、全く今になって考えてみれば、あの富士山の絵も、....
聖アレキセイ寺院の惨劇」より 著者:小栗虫太郎
想像するほかにないだろう。」 ラザレフの左半身不髄であると云うことより、法水の理路整然たる推論に驚かされたが、 「なるほど、」と熊城は深く頤を引いて、「すると....
竇氏」より 著者:田中貢太郎
検べる」 吏は女と児の死体を舁がせ、廷章を伴れて引きあげて往ったが、廷章の詞は理路整然としていて誣告でもないようであるから、南を呼びだすことにして牒を南の家へ....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
イじみた事が書いてあるんですね」 「……ところが、その内容の描写が極めて冷静で、理路整然としている事は普通の論文や小説以上なのです。しかも、その見た事や聞いた事....
詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
ものや、曖昧茫漠《あいまいぼうばく》としたものを排斥して、ひとえに判然明白たる、理路整然たる詩を尊んだ。 高蹈派の詩人たちは、その詩派の名目が示す如く、常に高....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
姉と、友なる人の、言わんとして言い難き時に、この弟は冷静に、流暢に、従って極めて理路整然としてまた言いました、 「そうして、三カ月を限っていただきたいのです、姉....
現代小説展望」より 著者:豊島与志雄
小島に過ぎないし、それ自身錯雑を極め変転限りないものであるから、随ってその描写も理路整然たることは不可能である。 この方向を辿る時、小説はおのずから解体され、....
失策記」より 著者:豊島与志雄
あろうが、そんな高利の金を借りるような人には危なくて御用立出来ないとは、如何にも理路整然としているし、その論理が面白いのである。然し実世間はみなそうしたものであ....
殺意(ストリップショウ)」より 著者:三好十郎
は労働組合だ それも急進的な左翼的組合でなければならん ――そういう議論をお前は理路整然と いろいろの論拠を並べて説いている 私には議論が正しかろうとまちがって....
ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
った。 大学の講義、実験はまたいっそうの驚異であった。教授は自信満々たる態度で理路整然たる一つの美しい体系を微に入り細を穿ち説き来たり説き去った。手際よく排列....