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理非曲直
「理非曲直〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
理非曲直の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「俊寛」より 著者:芥川竜之介
物わかりが好《よ》い。物わかりが好ければ政治なぞには、夢中になれぬ筈ではないか?
理非曲直《りひきょくちょく》も弁《わきま》えずに、途方《とほう》もない夢ばかり見....
「三浦右衛門の最後」より 著者:菊池寛
して、やにわに子供たちを叱り飛ばした。これは自分の子供が他人と交渉を開いた時に、
理非曲直を問わず子供を叱り飛ばす今の親たちの取る手段と同じである。少年は恥と憤り....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ろうとも、我々歩兵隊の耳に入った以上は退引《のっぴき》のならぬことじゃ。しかし、
理非曲直が立たねば政道も立たぬ道理じゃ、歩兵隊は無理を言わぬという証拠にその証拠....
「剣侠」より 著者:国枝史郎
ない、謂う所の脾肉の嘆! それを喞っていた折柄であった。切り合う相手が現われた。
理非曲直は二の次である、血を見ることが出来、切り合うことが出来る、これだけでもう....
「学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
り。けっしてこれを上策というべからず。すでに師を起こして政府に敵するときは、事の
理非曲直はしばらく論ぜずして、ただ力の強弱のみを比較せざるべからず。しかるに古今....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
すぐ青山の団十郎の墓にまいって、先年の行き違いを陳謝して来たというのである。その
理非曲直はいずれにあるか判らなかったが、とにかくにこんな批難を受けることは彼に取....
「真の愛国心」より 著者:新渡戸稲造
これであるが如く認め、これに賛同しこれを助けることが果して真の愛国心であろうか。
理非曲直の標準は一国に止まるものでなく、人類一般に共通するものである以上、寧ろ是....
「融和促進」より 著者:喜田貞吉
それ以上のとんでもない大騒ぎを演出しないともかぎりません。なお言わば、そのことの
理非曲直の問題はしばらくこれを措くとしまして、ともかく事実上世間の多数を相手に戦....