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「瑜伽〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

瑜伽の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
のが遠退《とおの》いたと思うと、ケティはそれなりぐたりと倒れた。 気がつくと、瑜伽《ナル・ヨル》、秘密修験《サン・ナク》の大密画のある、うつくしい部屋に臥《ね....
聖アレキセイ寺院の惨劇」より 著者:小栗虫太郎
う一つ法水さん、永い間|費って自然科学が征服したものと云うのが、カバラ教や印度の瑜伽派の魔術だけに過ぎないと云うこともね……」 法水は、神学との観念上の対立以....
木の子説法」より 著者:泉鏡花
十二年九月一日の大地震であった。 「それがし、九識の窓の前、妙乗の床のほとりに、瑜伽の法水を湛え――」 時に、舞台においては、シテなにがし。――山の草、朽樹な....
夢殿殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
沙婆と号する工藤みな子の建設に係わるものであって、あまねく高識な尼僧のみを集め、瑜伽大日経秘密一乗の法廓として、ひろく他宗に教論談義を挑みかけていた。所が最近に....
南国太平記」より 著者:直木三十五
「大威怒鳥芻渋※儀軌《だいぬちょうすうじゅうまぎき》経」、「仏頂尊勝陀羅尼」、「瑜伽《ゆか》大教王経」、「妙吉祥平等観門大教主経」等の書巻を膝の上にもって、黙読....
取返し物語」より 著者:岡本かの子
し返してつかわすのみか、他宗ながら忰源兵衛の菩提も、こなたで弔い追善供養。三密|瑜伽の加持力にて、安養成仏諸共に、即身成仏兼ね得させん。心を安めよ仏子源右衛門』....
法然行伝」より 著者:中里介山
しょうにん》の附属《ふぞく》円頓戒相承《えんどんかいそうじょう》の正統であって、瑜伽《ゆが》秘密の法に明かに当代に許された名師であった。 四 かくて法然は黒谷....
私本太平記」より 著者:吉川英治
勢いの宮廷僧は、文観上人だといわれている。いぜんから高徳の聞えはあって、後醍醐に瑜伽灌頂の法をさずけ、元弘の元年には、例の“中宮|御産の祈祷”と称し、北条調伏の....