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瑞瑞
「瑞瑞〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
瑞瑞の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旅愁」より 著者:横光利一
季節ごとに燃え上っては、また後から後からと若芽を噴き出してやまぬ、もやしのような
瑞瑞しさが日本だった。
これぐらい健康で新鮮な国もまたとあるまい。――
しか....
「夜の靴」より 著者:横光利一
み出ている。蝿の飛びまう羽音。馬鈴薯の転がった板の間の笹目から喰み出した夏菜類の
瑞瑞しい葉脈――雨が霽れたり降ったりしている。 寺の和尚、菅井胡堂氏がおはぎを....
「澪標」より 著者:外村繁
因る脳軟化症である。私の精神状態は急に緊張する。とく子に対して、青春時代のような
瑞瑞しい愛情が湧く。静かではあるが、ずっと深いところから滾滾《こんこん》と湧いて....
「或る少女の死まで」より 著者:室生犀星
くように思われた。ことに町家の屋根の上から覗いている木のゆれるのが、実に爽やかで
瑞瑞しく美しい緑をたたえて、私の心の奥までしみ亘った。そのうららかに晴れあがった....
「性に眼覚める頃」より 著者:室生犀星
にこの新しい友を訪ねた。姉さんと母親との三人ぐらしで、友の室は二階の柿の若葉した
瑞瑞しい窓際に机が据えられてあった。「新声」や「文庫」という雑誌が机の上に重ねて....