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瑶
「瑶〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
瑶の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
き蔭《かげ》に眠らずや。世上の例《ならい》をもってせば、この人まさに金屋に入り、
瑶輿《たまのこし》に乗るべきなり。しかるを渠は無宿《やどなし》と言う。その行ない....
「賈后と小吏」より 著者:田中貢太郎
た窓からは薫物や香油の匂いがむせるようにもれてきた。その遊廊には錦繍の衣を着て瓊
瑶の帯をした絵で見る仙女のような若い女が往来していて、それが二人と擦れ違うことが....
「愛卿伝」より 著者:田中貢太郎
々たる屏 六|銖衣薄くして来り凭るに懶し 夜更けて風露涼しきこと如許ぞ 身は在り
瑶台の第一層に 愛卿の詩を見ると、もう何人も筆を持つ者がなかった。 趙という....
「魚玄機」より 著者:森鴎外
。 寄飛卿 ※砌乱蛩鳴。 庭柯烟露清。 月中隣楽響。 楼上遠山明。 珍簟涼風到。
瑶琴寄恨生。 ※君懶書札。 底物慰秋情。 玄機は詩筒を発した後、日夜温の書の来....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
し、故に江戸にてダンセンと呼び炙《しゃ》食|烹《ほう》食味極めて甘美なり。これ江
瑶柱なり、ほかにも三柱ありて合せて四柱なれども皆小にして食うに堪えず、故に宋の劉....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
戒《ちょはっかい》は最もよくこれを表わしたものだ。猪八戒前生天蓬元帥たり。王母|
瑶池《ようち》の会、酔いに任せて嫦娥《じょうが》に戯れし罰に下界へ追われ、錯《あ....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
じんぞく》の気を忘る。彩花|清香《せいこう》眉目《びもく》に映じ珍膳《ちんぜん》
瑶盤《ようばん》口舌を悦《よろこ》ばす。主客談笑の間、和気陶然《わきとうぜん》と....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
となく掃いて行き、谷のふところは、夜のような煙にとじこめられ、一瞬、東勝寺堂塔の
瑶珞が、遠くの炎に、チカと光った。 「まっ赤だな、今日の太陽は」 高時は、上を....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
醍醐の龍駕であった。 路次の日誌によれば。 さきに伯耆の船上山を立たれた帝の
瑶輿(こし)は日をかさねて、二十七日、播磨の書写山まで御着。 あくる二十八日は....