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環状
「環状〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
環状の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
冷たいもの、無関心なもののみが直線で稜《りょう》をもつ。兵隊を縦列に配置しないで
環状に組立てたならば、闘争をしないで舞踏《ぶとう》をするであろう{1}」といった....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
主張していない。』宇宙は物質を以て充たされている。それゆえにすべてのものは円形の
環状軌道の上を運行しなければならない。神は物質とその運動とを創造した。宇宙には三....
「省線電車の射撃手」より 著者:海野十三
都の人々は、ただもうグッタリとして涼を求め、睡眠をむさぼった。帝都の外郭にそっと
環状を描いて走る省線電車は、窓という窓をすっかり開き時速五十キロメートルの涼風を....
「海底大陸」より 著者:海野十三
は電子望遠鏡によってあきらかにされたことなんですが、たとえばコペルニクス山という
環状山がありますが、その山の高さが、ここ一カ年のうちにすこしずつひくくなって、わ....
「聖アレキセイ寺院の惨劇」より 著者:小栗虫太郎
始まった。 「死後約二時間半と云うところでしょうな。兇器は洋式短剣ですよ。創道は
環状軟骨の左二|糎程の所から最初刃を縦にして抉りながら斜上に突き上げているのです....
「縮図」より 著者:徳田秋声
いうマリエージ・リングを袂から出し、銀子の指にはめた。指環の台は純金であったが、
環状に並べた九つの小粒の真珠の真ん中に、一つの大きな真珠があり、倉持家の定紋に造....
「或る精神異常者」より 著者:田中早苗
奇抜なポスターの説明をしてくれていたが、それによると、かの曲芸師は、その錯綜した
環状の軌道をば非常な快速力で風のごとく乗りまわして最後に地面へとぶのだが、彼は大....
「ルクレチウスと科学」より 著者:寺田寅彦
らはもちろんかなり勝手な想像ではある。しかしたとえば芳香属の有機化合物に共通なる
環状分子構造のことなどを考えてみると、少なくも嗅覚味覚のごとき方面で、将来このよ....
「自然界の縞模様」より 著者:寺田寅彦
類似の点のあるのは、モチの木の葉の面に線香か炭火の一角を当てるときにできる黒色の
環状紋である。これについては現に理化学研究所|平田理学士によって若干の実験的研究....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
見をした。 「ははあ、あれが桟橋だな」 それは二、三十メートル前方に見えてきた
環状になっている吊り橋だった。そこには、四方からのびてきた吊り橋が、丸い
環状の吊....
「宇宙尖兵」より 著者:海野十三
展望室。それは暗い水族館の中を想像してもらえば幾分感じが分るであろう。 通路は
環状になっていて、手前に欄干があり、前が厚い硝子張の横に長い窓になっていた。通路....
「空襲警報」より 著者:海野十三
毒瓦斯弾とを半分ずつ持っている。 「貴隊は松戸附近より、東京の北東部にでて、まず
環状線道路及び新宿駅を爆撃破壊したる後、東京市北部及び西部の繁華なる市街地に対し....
「高原」より 著者:寺田寅彦
うで、しかもそれよりももっと潤沢と生気のある多肉性の花弁、その中に王冠の形をした
環状の台座のようなものがあり、周囲には純白で波形に屈曲した雄蕊が乱立している。お....
「「マリー・ロオジェ事件」の研究」より 著者:小酒井不木
かたく握りしめ、左手は半ば開いていた。左の手頸には、皮膚の擦りむけたあとが二すじ
環状になって残っていた。それは、二本の縄でできたものか、或は一本の縄を二重に巻い....
「妖怪学」より 著者:井上円了
種類のものにて妖怪を招く法あり。その法は、児童五、六人相集まり、互いに手を取りて
環状をなし、その中央に一人の童子を入れ、周囲にて手を振り躍り上がりつつ反復数回、....