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瓦師
「瓦師〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
瓦師の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「永日小品」より 著者:夏目漱石
。もっとも近所はあまり上等でない。前に塩煎餅屋《しおせんべいや》がある。その隣に
瓦師《かわらし》がある。少し先へ行くと下駄《げた》の歯入と、鋳《い》かけ錠前直《....
「門」より 著者:夏目漱石
は笑い出した。彼はそのくらい吝嗇《けち》な家主が、屋根が漏《も》ると云えば、すぐ
瓦師《かわらし》を寄こしてくれる、垣が腐ったと訴えればすぐ植木屋に手を入れさして....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
の昼寝で宛込《あてこみ》があるので、誠に返礼の心配が尋常でない。ところがその村に
瓦師あり、先に瓦器《かわらけ》を商主に贈った。今彼去らんとすと聞き、その婦これに....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
が多いので、きょうは拙者が用人代りに来たのだ。実は、鳥越の屋敷の屋根が痛んだから
瓦師《かわらし》を呼んだところが、総葺替《そうふきか》えにしなければならないと言....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
つづけて来たらしく、迫った呼吸が、家じゅうにひびいた。 庄太郎の親方の、瓦長、
瓦師長五郎と、二、三人の弟子だ。うしろから、用人らしい老人の侍が割り込んで来よう....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
「オオ、あの周馬なら、そのくらいなことは企むであろう」 「わっしは元より今戸の
瓦師、とてもあいつに歯は立ちませんが、またお千絵様の境遇をよそに見てもいられねえ....