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「瓦落〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

瓦落の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
られる様にして呉れと云うから、名主へ行って話をして、彼《あ》れは外面《うわべ》は瓦落《がら》/\して、鼻先ばかり悪徒《あくとう》じみて居りますが、腹の中はそれほ....
坊っちゃん」より 著者:夏目漱石
も食ってられると覚悟《かくご》をした。兄はそれから道具屋を呼んで来て、先祖代々の瓦落多《がらくた》を二束三文《にそくさんもん》に売った。家屋敷《いえやしき》はあ....
空を飛ぶパラソル」より 著者:夢野久作
一坪ほどの台所と便所と、八畳の座敷に押入れと床の間という、古ぼけた長屋みたような瓦落多普請であるが、家具らしいものはあまり見えない。座敷は両側とも雨戸を閉めて、....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
とは思うが。人を殺すにゃ短刀ピストル。麻酔薬、毒薬、絹紐、ハンカチ。数を尽くした瓦落多道具が。あるが中にも文明国では。一と呼ばれるホントウ国だよ。そこの首都のタ....
焦点を合せる」より 著者:夢野久作
んこっちの手落ちだった事は一度もないんだが、不思議に運が悪いんだ。とうとうコンナ瓦落船に乗って、骨董みたいなお汽鑵の番をするところまで落ちぶれて来た訳だがね。ハ....
谷より峰へ峰より谷へ」より 著者:小島烏水
が、梓川の谷までは、直線に下っても、二里半はあろう、前後左右の絶壁からは、岩石が瓦落瓦落となだれ落ちて、路は錐のように切截された三角石や、刺だらけのひいらぎ石に....
木の子説法」より 著者:泉鏡花
―ひとり気が昂ると一所に、足をなぐように、腰をついて倒れました。」 天地震動、瓦落ち、石崩れ、壁落つる、血煙の裡に、一樹が我に返った時は、もう屋根の中へ屋根が....
」より 著者:犬田卯
、そら貸す、そら貸すで、碌な抵当もとらずどしどし有志らへ貸し出してよ、それであの瓦落くって土地は値下り、米も値下り、繭も何もかも八割九割も下っちまったんだもの―....
式部小路」より 著者:泉鏡花
ったが、成程愛公だ。竹永さん、」 「馬鹿め。」 「いや、」 「野郎、しようのない瓦落多だが可哀相に、可愛い奴だ。先生、憎くはない。」 丹平ここでまた椅子を寄せ....
薬前薬後」より 著者:岡本綺堂
い出した。 停車場の趣味 以前は人形や玩具に趣味を有って、新古東西の瓦落多をかなりに蒐集していたが、震災にその全部を灰にしてしまってから、再び蒐集す....