甚三郎[語句情報] »
甚三郎
「甚三郎〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
甚三郎の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
相変《あいかわらず》の無駄話ばかりでございます。もっとも先刻、近松《ちかまつ》が
甚三郎《じんざぶろう》の話を致した時には、伝右衛門殿なぞも、眼に涙をためて、聞い....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
大将 南 次郎 大将 松井 石根 大将 小磯 国昭 大将 真崎
甚三郎 大将 本庄 繁 大将(自決) 松岡 洋右 氏 白鳥 敏夫 ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
でござるか」 「いかにも拙者が当家の主人」 「当家の御主人ならば、もしや……駒井
甚三郎殿ではござらぬか」 「ナニ?」 「駒井
甚三郎殿ならば、御意《ぎょい》得たい....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
まには捨てて置けない」 と言って、再び清吉の手から遠眼鏡を受取った巌の人は、駒井
甚三郎でありました。前に甲府城の勤番支配であった駒井能登守、後にバッテーラで石川....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
二十八 房州の洲崎《すのさき》で船の建造に一心を打込んでいた駒井
甚三郎――その船は、いつぞや柳橋の船宿へ、そのころ日本唯一の西洋型船大工といわれ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、わたしの心持が、どんなに変るかわかりますか」 十四 駒井
甚三郎と、田山白雲とは、房州南端の海岸を歩いている。 駒井は、軽快な洋装をして....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
二人は、ちょっと二の足を踏みますと、早くも、そこへ駈け寄って来た女の人、 「駒井
甚三郎様」 立ちどまった以前のさむらいはハッとしました。追いついて来たのは大魔....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
の饗応《きょうおう》を受けて、よく飲み、よく食い、よく語りました。 房州で駒井
甚三郎の厄介になっていたことを逐一《ちくいち》物語ると、お角も自分が上総《かずさ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
みれば何でもないこと、あれはな、甲府におられた駒井能登守殿じゃ」 「エエ! 駒井
甚三郎か、それとは知らなんだ、なるほど、駒井か、駒井ならばあすこに隠れていそうな....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
太郎左衛門のこと、それから砲術の門下のことにまで及んでついに、 「時に、あの駒井
甚三郎は……」 と言う者がありました。 「なるほど、駒井能登守殿、その後は一向お....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、その晩のことでありました。柳橋の、とある船宿の二階で、手紙を読んでいるのは駒井
甚三郎であります。 「殿様、あの、お客様が参りました」 取次いだのは、宿のおか....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
が、格式はあれよりズット上だ」 「なるほど」 「あれは貴様も知っている通り、駒井
甚三郎の寵物《かこいもの》だ、駒井は甲州勤番支配で三千石の芙蓉間詰《ふようのまづ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
何かの代価を要求せられずしては済むまいと想われる。 六 駒井
甚三郎は、房州の洲崎《すのさき》に帰るべく、木更津船《きさらづぶね》に乗込みまし....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
びられても仕方のない理由はある。 お角がことに笑止がっているのは、お角と、駒井
甚三郎との間を、がんりきが、ひどく疑ぐっている。お角は海山千年の代物《しろもの》....
「酒渇記」より 著者:佐藤垢石
明神を勧請中、甘口辛口二つの壺をならべ、名のある八人の大上戸|爰に集まる。大蛇の
甚三郎、酒呑童子の勘内、和東坡の藤助、常夢の森右衛門、三人機嫌の四平、鈎掛升の六....