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甚大
「甚大〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
甚大の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
進化の初期に、まだその直径がずっと大きかったころにはその潮汐作用によって諸遊星に
甚大な影響を及ぼしたであろう。なぜかと言えばこの作用の強さは直径の三乗に比例する....
「聖書の読方」より 著者:内村鑑三
読者が閑静なる半日を選び之を此種の研究に消費せんと欲するならば路加伝の左の章節は
甚大なる黙想の材料を彼等に供えるであろう。 路加伝に依る山上の垂訓。六章二十節以....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
強化、これに附帯した謀略戦などである。 また本土上陸戦がわが特攻隊のために被害
甚大となるのを予想して、これを当分見合わせ、また空中よりの攻撃を強化する。右にの....
「応仁の乱」より 著者:菊池寛
公卿門跡が悉く焼き払われて居るのである。『応仁記』等に依って見ると、如何に被害が
甚大であったかを詳細に列挙して、「計らざりき、万歳期せし花の都、今何ぞ狐狼の臥床....
「戦時旅行鞄」より 著者:海野十三
中でも、かの依存梟雄の醤買石委員長は、同じ民族人なる金博士の発明兵器による被害
甚大で、そのためにこれまで幾度|生命を落しかけたか知れず、醤の金博士を恨むことは....
「関東防空大演習を嗤う」より 著者:桐生悠々
東京市民は固よりのこと、国民は挙げて、若しもこれが実戦であったならば、その損害の
甚大にして、しかもその惨状の言語に絶したことを、予想し、痛感したであろう。という....
「豊島与志雄氏の事」より 著者:芥川竜之介
かの芝居の二階で遇った事がある。その時は糸織の羽織か何か著て、髪を油で光らせて、
甚大家らしい風格を備えていた。それから新思潮が発刊して一年たった年の秋、どこかで....
「『地球盗難』の作者の言葉」より 著者:海野十三
説壇というものを作り、お互いに研究し合い、刺戟し合いしてこそ、始めて意義あり且つ
甚大なる発展が期待されるのである。僕はこの拙著を公にするに際して、この事を敢えて....
「法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
の諸学者によって、この久しく下火とも謂うべき状態になっていた法隆寺の問題に関して
甚大の注意が惹き起され、三十年前の不完全なる余輩の旧説までが、しばしば再検討に附....
「まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
った学校であるから、ここを軍国主義化することができれば、大学の所謂学生運動全体に
甚大な影響を与えることができるという立場からだと思うが、軍部のお声がかりで学校当....
「感覚の回生」より 著者:小川未明
じた自然より得来た自己の感覚を芸術の上に再現せんとして、努力するのは、蓋し、茲に
甚大の意義を有することを知からである。(七月八日)....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
、截目も見せずに滑ってゆく、その腹部をまた、 じゅうである。 幽深|見難し、
甚大無量の、また、円満|無礙の、謂うところのおぎろなき物、この霊妙音は何から来る....
「特殊部落の人口増殖」より 著者:喜田貞吉
細民部落ともなし密集部落ともなした後にも、なお旧来の習慣は存続して、今以て彼らは
甚大の増加率を示しているのである。....
「特殊部落ということについて」より 著者:喜田貞吉
ぶる不十分で、後の訂正増補を要すること少くなかったにかかわらず、幸いに読者諸君の
甚大なる注意を促すことを得て、爾来これに関する感謝・賞賛・希望・鞭韃等の書面や、....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
軽挙追撃して隊伍を紊る時は、敗者のなお所有する集結せる兵力のため反撃せらるる危険
甚大で、追撃は通常行なわれず、徹底的な戦捷の効果は求め難かった。 3、倉庫給養....