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生き残り
「生き残り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
生き残りの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「疑惑」より 著者:芥川竜之介
それから後《のち》の事は、先生の御察しにまかせるほかはございません。私は独り
生き残りました。ほとんど町中を焼きつくした火と煙とに追われながら、小山のように路....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
う」 不意に横丁から、一台の円タクが飛びだして来た。円タクはいいが、ボロボロの
生き残り車だ。誰が乗るものか。と……思ったものの、ほかのを待てば、いつになったら....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
中に突進していった。後の者も、遅れずに、隊長のあとを追った。それは任務に忠実な、
生き残りの青年団員でもあろうか。 近くに、サイレンの響がした。毒瓦斯の間からヒ....
「海底大陸」より 著者:海野十三
ろんマストの上には、三色旗がへんぽんとひるがえっていた。 エバン船長は欧洲大戦
生き残りの勇士で、いまなおおかすべからざる気概をもっていたが、一面|好々爺でもあ....
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
心しないものでもない。しかし、親のピサロには、どうあっても同感出来ない。印象画派
生き残りの唯一の巨匠で、現在官展の元老であるピサロは貧乏ではあるまい。十分こども....
「大阪夏之陣」より 著者:菊池寛
かりなので、到頭不利な戦争をやりとげたものであろう。その上諸浪人なども、戦国時代
生き残りだけに気がつよく、みんな元気がよかったのであろう。それに比べると、徳川方....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
、いつこっちに害をくわえるかもしれず、ほかに警察力もないこの宇宙の一角において、
生き残りの九台の救援艇隊にふりかかる運命は、どんなにきびしいものであろうかと心配....
「ふしぎ国探検」より 著者:海野十三
羊も犬も、みんな死に絶《た》えた。みんな原子弾の影響だ。そしてわれわれ蠅族だけが
生き残り、そして今やこの地球全土はわれわれの安全なる住居《すまい》となった。ララ....
「恐竜島」より 著者:海野十三
とい、髭もぼうぼうとはやした人間ばなれのしたようすをしている。 「前の探検隊員の
生き残り勇士ですよ」 「数年ぶりで英語が話せて、こんなうれしいことはありません」....
「爆薬の花籠」より 著者:海野十三
その翌日となって、房枝は、警察署を出ていいことになった。そのとき、ミマツ曲馬団の
生き残り組の中に入っていたスミ枝も、一しょに出ることを許された。 スミ枝は、署....
「怪塔王」より 著者:海野十三
こっている敵のロケットやら、また海面におちながら、まだ降参しないでうってくる敵の
生き残りの者どもと、しきりに戦闘中でありました。 もちろんこの戦闘は、秘密艦隊....
「幽霊船の秘密」より 著者:海野十三
あ、そのことです。和島丸の同僚が、三名、いるのです。それから、この汽船ボルク号の
生き残り船員が七八名いますが、こいつらは、かなり重態です」 「ほう、ボルク号。こ....
「○○獣」より 著者:海野十三
ルの建物はひどく傾き、今にも転覆しそうに見えていた。その前に、蟹寺博士が、まるで
生き残りの勇士のように只一人、凛然とつっ立っていた。警官隊や消防隊は、はるかに離....
「太陽系統の滅亡」より 著者:木村小舟
近接して来る、その勢の猛烈なる、その表面の猛烈なる、とても再びとは見られぬ図だ。
生き残りたる人民は、せめて最後までとの覚悟を以て、高山の頂きにと攀じ登った、海水....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
たが、それは北の暴風が災いしたのだった。二十隻以上の船が沈み、この第二無敵艦隊の
生き残りは、ほうほうの態でスペインに帰った。だが三位一体がお身かたしてくださって....