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生れ乍ら
「生れ乍ら〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
生れ乍らの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「青春論」より 著者:坂口安吾
することが出来易いと僕は思う。 とはいえ、栄誉ある家門を背景にした子供達が往々
生れ乍らにしてかかる躾けの良さを身につけているにしても、栄誉ある人々の大人の世界....
「日記」より 著者:宮本百合子
トイの寓話をよんで見ても、又其他の小説家の小さい作品をよんで見ても、ロシア人は、
生れ乍らの理想主義者だ。江戸っ子が生れながらの、気分っ子である如く。 日本に若....
「日記」より 著者:宮本百合子
る。達弁とでも云うべきか。 チェスタートンでは、非常に異う。人間の頭脳の中に、
生れ乍ら種々のレンズを持ち得ると仮定する。ウェルスのは、直径の大きなレンズが一つ....
「狂女と犬」より 著者:小酒井不木
話しするのが順序でしょう。 お蝶さん。これがその狂女の名でした。狂女といっても
生れ乍らの狂女ではありません。お父さんの死後、悲惨な運命のために狂女になったので....
「按摩」より 著者:小酒井不木
「えへへ、旦那、怒っちゃいけませんよ。今の話は、ありゃ、みんな作りごとです。私は
生れ乍らの盲目ですが、どういうものか、煙草の煙が大嫌いでしてね、旦那を揉んで居る....