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「生れ年〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

生れ年の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
」 玄象道人はじろりとお蓮を見ると、二三度|下《げ》びた笑い声を出した。 「御生れ年も御存知かな? いや、よろしい、卯《う》の一白《いっぱく》になります。」 ....
捨児」より 著者:芥川竜之介
です。その寺の門前に、明治二十二年の秋、男の子が一人捨ててありました。それがまた生れ年は勿論、名前を書いた紙もついていない。――何でも古い黄八丈《きはちじょう》....
道標」より 著者:宮本百合子
パリの肉屋で、兎のむいたのをつるし売りしているのを、ひどくいやがった。このひとの生れ年だから、いやだ。本気になってそう云っていた。 「玉子があったわね、あれで何....
九月の或る日」より 著者:宮本百合子
、おかしそうにした。 「あら本当よ、この間夜いらしった時だって雨だったわ――何の生れ年? 龍?」 「先ね、私が叔母の家へ行くときっと雨が降るんで、泣き娘って渾名....
「道標」創作メモ」より 著者:宮本百合子
ホテルへ行ってフランス語 一時食事ペレールで 女中兎を出す このひとの生れ年だからいやなの 寿江子の兄への感情 夕飯二人 〔欄外に〕九時前に ....
三国志」より 著者:吉川英治
にちがいない。どうか長く一族の好誼をむすんで下さい」 と、兄弟の盃を乞い、なお生れ年をたずねたりした。 生れた年月を繰ってみると、趙雲のほうが四ヵ月ほど早く....