生れ立て[語句情報] »
生れ立て
「生れ立て〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
生れ立ての前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「彼岸過迄」より 著者:夏目漱石
すが、実は千代子の生れたとき、御前の御母さんが、これを市蔵の嫁に欲しいってね――
生れ立ての赤ん坊をだよ」 叔父はこの時笑いながら僕の顔を見た。 「母は本気でそ....
「血液型殺人事件」より 著者:甲賀三郎
は全くあなたと同じです。私の死んだ子とあなたとは、同じ日に同じ所で生れたのです。
生れ立ての赤ン坊は性別以外に著しい特徴はありません。病院の産室では、往々取扱うも....
「ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
の羚羊と訳が違いまス。なるたけ親子夫婦の情合いの深そうなのを撰ぶんでございまス。
生れ立ての羚羊、亭主《おやじ》の羚羊、それから嬶《かかあ》の羚羊とこう三匹つかめ....
「遠野の奇聞」より 著者:泉鏡花
りてあり。やがて首を下より押上ぐるようにしてかわるがわる吠えたり。正面より見れば
生れ立ての馬の子ほどに見ゆ、後から見れば存外小さしと云えり。お犬のうなる声ほど物....